島田チェアマン「フィジカルの強化とケガを防止することは最重要課題」
9月12日、Bリーグは9月度の理事会に関するメディアブリーフィングを行い、『SCS推進チーム』を立ち上げたことを発表した。
『SCS推進チーム』はSafety(選手の命を守る)、Condition(選手稼働の最大化)、Strength(パフォーマンス向上)の頭文字からなる組織。専門家チームの力を借りながら外傷、脳震盪等の予防や対応、コンディショニングにリーグとクラブが一体となって取り組んでいくという。そして、それがリーグの競技レベルの向上に繋がり、日本代表の強化に繋がっていくという構図だ。
こうした組織が生まれた背景には男子日本代表のワールドカップでの躍進や昨シーズンのBリーグの結果も関係しているという。島田慎二チェアマンはこのように説明した。
「今回のワールドカップでの日本代表の活躍は、フィジカルの強化が一定の成果を出したと感じています。今までのようにフィジカル負けすることが大分減って、インテンシティが高くなってきたことが代表の底上げに繋がっていると理解しています。一方で試合のインテンシティが上がるとケガが増えていく傾向もあるので、インテンシティを上げながらいかにケガを予防していくかが重要な課題となります。フィジカルの強化とケガを防止することは車の両輪のようなもので、最重要課題と認識しています」
また、Bリーグは今回の発表と同時に、初めてインジュアリーレポートを公開。2022-23シーズンのB1、B2合計の外傷・傷害件数や試合での外傷・傷害件数が過去最多だったと説明している。
SCS推進チームメンバー※2023年9月時点
整形外科 金勝乾 順天堂大学医学部附属練馬病院 整形外科・スポーツ診療科 診療科長
脳神経外科 中山晴雄 東邦大学医療センター大橋病院 脳神経外科 / 院内感染対策室・副室長
感染症 中山晴雄 東邦大学医療センター大橋病院 脳神経外科 / 院内感染対策室・副室長
AT 吉岡淳平 川崎ブレイブサンダース フィジカルパフォーマンスマネージャー
ストレングス 吉田修久 千葉ジェッツ ディレクター・オブ・スポーツパフォーマンス&プレイヤーディベロップメント
セーフティー 佐保豊 NPO法人スポーツセーフティージャパン 代表理事
外傷傷害調査研究 株式会社ユーフォリア 担当:前山幹/山中美和子
内科 今後アサイン
メンタル 今後アサイン (大塚製薬社と連携予定)
薬品 今後アサイン (大塚製薬社と連携予定)
食品・栄養 今後アサイン (大塚製薬社と連携予定)