リッキー・ルビオ

「僕の決定を理解してくれたFEBと、彼らのすべてのサポートに感謝したい」

スペイン代表は多くのNBA選手を抱え、FIBAランキングでもアメリカに次ぐ2位につける世界屈指のバスケットボール強豪国だ。前回のワールドカップ2019の覇者でもあり、今回もメダル獲得の有力候補だが、思わぬアクシデントが発生。今回も代表の一員として活躍が期待されたリッキー・ルビオがメンタルヘルスのケアのため、活動を一時停止する声明を発表した。

「メンタルヘルスをケアするために、プロとしての活動を休止することを決意した。僕の決定を理解してくれたFEB(スペインバスケットボール連盟)と、彼らのすべてのサポートに感謝したい。機が熟したら事情を説明できると思うので、プライバシーを尊重してほしい」

32歳のルビオは12年のNBAキャリアで698試合に出場し、平均29.6分のプレータイムで10.8得点、7.4アシスト、1.8スティールを記録。キャバリアーズに移籍した2021-22シーズンには前十字靭帯断裂の大ケガを負った。現地1月12日に復帰を果たした今シーズンは33試合の出場に留まり、平均17.2分のプレータイムで5.2得点、3.5アシストと主要スタッツのほとんどでキャリアワーストとなった。

それでも、安定したゲームメーク力は健在。また、チームプレーを重要視するスペイン代表でその存在感はさらに増し、実際に優勝した前回大会でMVPを受賞している。そのため、精神的支柱であるルビオの欠場はスペインにとって相当な痛手と言える。