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妻の闘病を支えて復帰したホリデーがペリカンズを支える
ペリカンズのドリュー・ホリデーの妻は、元アメリカ女子代表のサッカー選手で、北京五輪とロンドン五輪の金メダリストでもあったローレン・ホリデー。第一子の妊娠していた昨年夏に脳腫瘍と診断されたが、腫瘍摘出手術は無事に成功し、出産も無事に終わった。
夫のドリューは「バスケットボールよりも家族が優先」と開幕前にチームを離れたが、これで一安心とコートに戻って来た。開幕から12試合を欠場することになったものの、11月18日のトレイルブレイザーズ戦で今シーズン初出場を果たすと、以後はペリカンズの主力として活躍。西カンファレンス8位争いに踏みとどまるチームの健闘を支えている。
1月2日、クイックン・ローンズ・アリーナで行なわれたキャバリアーズ戦の試合開始前、コート上でホリデーに歩み寄ったレブロン・ジェームズが、その胸を軽く叩き、言葉をかける場面が見られた。ジェームズは試合後、『ESPN』に、「彼の家族に起こったことを聞いた時、自分は妻と家族とロサンゼルスでオフを過ごしていた。病気のことを知って、無事を祈ったよ」と語った。
「チームが違っても、NBAでプレーする選手はみんな兄弟みたいなもの。このリーグは兄弟のような関係で成り立っている。誰かの家族に何か起これば、神様に何とかしてもらいたいと祈るものさ。今日の試合で彼に会うのが楽しみだったんだ」
ホリデーは試合後、ジェームズの気遣いに感謝。同じく『ESPN』の取材に対してこう語った。
「彼にとっても自分にとっても、家族は何より大事なもの。みんな妻のことを気にかけてくれて、祈ってくれたことに感謝している」