勝ち残った12校がセンターコートに立つ
高校バスケの頂点を決めるウインターカップは26日が大会折り返し地点の4日目。女子が準々決勝の4試合、男子は3回戦の8試合が行われた。
女子では過去23回の優勝実績を誇る桜花学園が昭和学院に敗れた。インサイドで攻守の軸になるオコンクウォ・スーザン・アマカがファウルトラブルで思い切ったプレーができなくなり苦戦。逆にディフェンスで思い切りの良さが出た昭和学院が攻めでもリズムに乗り、優位を作った。桜花学園は終盤に平下愛佳、江村優有、岡本美優の得点で点差を詰めるも届かず。アマカも含めて主力の多くが下級生のチームは、ウインターカップ8強止まりに終わった。
女子『2強』のもう1チームである岐阜女子も、京都精華学園に前半は苦戦を強いられたが、ハーフタイムを前に逆転に成功すると、後半は地力を生かしてリードを広げ、73-61で勝利。こちらは安定感のある試合運びで準決勝進出を決めた。
男子もインターハイ優勝校がここで敗退。開志国際は桜丘に75-89と敗れた。接戦で違いを作り出したのは桜丘のエース、富永啓生。開志国際は先発の5人全員が2桁得点を記録したバランスの良いオフェンスを展開したが、富永を止められない。桜丘のフィールドゴール全73本のうち約半分の36本を打った富永が45得点を荒稼ぎして、インターハイ優勝校を打ち倒した。
東海大学附属諏訪は、延岡学園との接戦を85-80で制した。高さと強さで上回る延岡学園にリードされる苦しい展開でもあきらめずに食らい付いた東海大学附属諏訪は、最終クォーター残り1分を切って、チームで繋いだセカンドチャンスから2年生エースの黒川虎徹が値千金の3ポイントシュートを決めて逆転。これで焦りが出た延岡学園に対し、冷静に終盤を乗り切って見事な逆転勝利を収めた。今日の準決勝では優勝候補の福岡第一に挑む。
昨日までは4面コートだったが、今日からは1面コートにチェンジ。同時に、勝ち残ったチームには頂点が視野に入って来る。男女各50校が参加したウインターカップは折り返し地点を過ぎ、センターコートに立つ資格を持つのは12校だけ。今日も熱戦に期待したい。
女子準々決勝
昭和学院75-73桜花学園
大阪薫英女学院88-70八雲学園
県立津幡64-61高知中央
岐阜女子73-61京都精華学園
男子3回戦
桜丘89-75開志国際
実践学園83-70羽黒
東海大学付属諏訪85-80延岡学園
福岡第一93-56飛龍
帝京長岡85(OT)77八王子学園八王子
明成77-52前橋育英
報徳学園77-56九州学院
中部大学第一90-43県立能代工業