来夏からスター選手流出を防ぐ新たな契約ルールを導入
NBA選手会とチームオーナーが新たな労使協定を承認した。ここに盛り込まれた新たな事項で注目されるのは、スター選手の流出を防ぐための超大型契約、『スーパーマックス契約』のルール。これを提案したのは、ジェームズ・ハーデンを擁するロケッツだったと『Real GM』が伝えた。
今年の夏にロケッツと4年の契約延長を結んだハーデンだが、『Real GM』によれば新ルールでは、2017年の夏には2019-20シーズンから適用される新契約の締結が可能で、最大で4年1億6400万ドル(約192億1400万円)もの規模になるという。
ハーデンは『HOUSTON CHRONICLE』の取材に応じ、「チームは僕を愛してくれているし、僕も愛している」とコメント。「これから多くの試合で勝つし、このチームにいられて興奮している。だからこそ今年の夏に契約を延長したんだ」
「今シーズンは良い感じだね。多分、ロケッツに移籍してから最高のシーズンだと思う。他の選手も皆ハッピーだよ」
ハーデンの他、サンダーのラッセル・ウェストブルックも17年夏に最大で5年2億1900万ドル(約256億5800万円)規模の新契約を結べるという情報もある。また、今シーズン終了後フリーエージェントとなるステファン・カリーは、ウォリアーズと2億ドル超えの超大型契約を手にすることが確実と言われるなど、『スーパーマックス契約』の導入を受けて来年のオフは過去最高クラスの大型契約を結ぶスター選手が続出する可能性が高い。
今オフにフリーエージェントとなったケビン・デュラントのウォリアーズ移籍により、NBAコミッショナーのアダム・シルバーは、これから小規模な市場に本拠地を構えるチームから資金力のあるチームへのスター選手の移籍が相次ぎ、リーグ全体の競争力が低下することを危惧していた。だが、新労使協定で超大型契約の締結が認められたことで、今後はその流れに歯止めがかかりそうだ。