B2ファイナル

B2ファイナルは長距離砲の成否がカギに!?

Bリーグ

B2プレーオフファイナル、佐賀バルーナーズ(自地区1位-2地区間2位/45勝15敗/西1位)vs長崎ヴェルカ(自地区2位-2地区間2位/43勝17敗/西2位)

3シーズンをB2で戦い悲願のB1昇格を叶えた佐賀。セミファイナル第2戦で5,760人が集まったSAGAアリーナの利を生かして、このままB2制覇まで突っ走りたい。西宮戦ではレイナルド・ガルシアや西川貴之など得点すべき選手がしっかりと勝負強さを見せていただけにB2ファイナルでも期待したい。しかし、ディフェンスが信条のチームであるため、やはりポイントになるのは長崎の得点源である3ポイントシュートをいかに落とさせるか。長崎の起点となるマット・ボンズを自由にプレーさせないディフェンスができるかが勝敗を分けそうだ。

アルティーリ千葉とのセミファイナルでは、劣勢になりながらもディフェンスから流れをつかみ、B1昇格を果たした長崎。昨シーズンのB3制覇に続き、今シーズンはB2を制覇して来シーズンに向けて弾みをつけたいところだ。高確率な3ポイントシュートとファストブレイクを武器に爆発力のあるオフェンスが魅力的なチームだが、要所で見せる激しいディフェンスが今シリーズでは鍵となる。佐賀も長崎と同様に3ポイントシュートを多く打ってくるチームであるため、前線からプレッシャーをかけ続けていきたい。リーグで1番スローペースな佐賀のリズムに付き合わないためにも、アグレッシブに仕掛けていけるかがポイントになりそうだ。

3位決定戦、アルティーリ千葉(自地区1位-2地区間1位/47勝13敗/東1位)vs西宮ストークス(自地区3位-2地区間2位/29勝31敗/東3位)

第3戦までもつれたものの、長崎ヴェルカに敗れB1昇格を逃したA千葉。しかし、創設わずか2シーズン目のクラブながら、チームの成熟度やブースターの応援も含めた会場の熱気はB1クオリティと言っていいだろう。最後まで意地を見せた杉本慶やイバン・ラベネルの奮闘は目を見張るものがあり、3位決定戦でも活躍が期待される。木田貴明もプレーオフに入り平均11.0得点とシーズンを上回る活躍で、ウイング陣の得点にも注目だ。リバウンド力があり、セカンドチャンスでの得点が多い西宮に対して、インサイドの攻防がカギとなるのは間違いなさそうだ。

佐賀バルーナーズに対してリードを奪う時間帯もあったが、敗退となってしまった西宮。両日ともフィールドゴール成功率では上回ったが、ターンオーバーが多くリズムに乗り切れなかった。A千葉は相手のターンオーバーからの得点が多いチームであるため、不用意なターンオーバーには注意していきたい。外国籍選手の得点はもちろんのこと、プレーメークを担う道原紀晃や綱井勇介が得点に絡むことができるかがポイントになる。2人ともプレーオフに入り好調であるため、なおのこと期待だ。A千葉の強力なインサイドプレーを全員で封じられるかに注目が集まる。