平良宗龍

昨年のウインターカップで初優勝を成し遂げた開志国際高校(新潟県)。1年生ながら決勝戦で4本連続の3ポイントシュート成功を含む14得点を挙げた平良宗龍の活躍は記憶に新しい。その平良は今年1月、特別指定選手として琉球ゴールデンキングスへ加入し、3月のホームゲームでBリーグデビューを果たした。4月29日、30日に福岡県飯塚市総合体育館の落成記念として、全国の強豪4校(福岡第一、福岡大大濠、東山、開志国際)が集まって開催された『飯塚カップ2023』では3戦全勝で優勝し、目標に掲げているインターハイ、ウインターカップの2冠に向けて好スタートを切った。

Bリーグを経験し「自分ができない時に何をするかを考えるようになりました」

──バスケを始めたきっかけを教えてください。

6人兄弟の2番目なんですけど、お兄ちゃんの影響でミニバスから始めました。始めてからはビーチだったり、近くの道路や空き地でドリブルをしたりシュートを打ったりっていうのはずっとやっていました。

──1番得意なプレーはなんですか?

3ポイントシュートもそうなんですけど、その中でドライブからのレイアップだったり、ジャンプシュートだったりは自分の本当の武器かなと思います。

──飯塚カップの福岡第一戦では、最初は得点重視だったのが途中からコントロール重視に切り替え、周りを生かしながらゲームをコントロールしていた印象を受けました。

昨年のウインターカップの決勝(福岡第一戦)で僕が3ポイントシュートを4本連続で決めていたということもあって、最初は当たりが結構強かったので、ドライブの選択をしていました。やっていく中でドライブに対しても寄りが早くなってきたので、周りを生かしながらと考えながらやっていました。第3クォーターに崎濱(秀斗)選手の爆発で逆転された中で、もう1度引き締めてディフェンスをしながら攻め切ることができたので、それが一つの成長かなと思います。

──特別指定選手としてBリーグの舞台を経験できたことが大きかったのでは?

そうですね。ガードとしてのボール運びを学ばせてもらったので、福岡第一の即興のディフェンスに対してもしっかり運ぶことができたのかなと思います。琉球のU15、U18の時と比べると周りを生かすプレーだったり、自分ができない時に何をするかというのを考えるようになりました。

──同じ沖縄出身の崎濱選手とのマッチアップはどうでしたか?

本当にうまいですね。自分が小5で崎濱選手が小6の頃に、冬の県大会の決勝で対戦して勝ち切れたんですけど、今は全然その時の感じじゃなくてレベルアップしていたので本当にびっくりしました。

第一には絶対に負けたくないっていう気持ちがあります(笑)。もちろん、第一だからというのもあるんですけど、やっぱり崎濱選手がいることは本当に大きいです。

──結果的に大差で勝利し、自信に繋がったのではないでしょうか?

そうですね。流れが悪い中でも、自分たちで我慢しながら最後は勝ちに持っていけるという強さは、本当に身についたんじゃないかなと思います。

平良宗龍

「福岡第一さんに勝ちたい気持ちは強いです」

──インターハイに向けての意気込みを聞かせてください。

去年のインターハイは自分のミスで第一さんに残り1分ぐらいで逆転されました。本当に悔しいという思いが強いので、まずは県予選からしっかり勝ち切って、進んでいけたらと思います。

──個人的なライバル、チームとしてのライバルはいますか?

個人的には、同級生でもある東山の瀬川(琉久)選手ですね。中学のジュニアウィンターの2回戦で対戦して、2点差で負けました。瀬川は自分に負けたって言っていたんですけど、自分は瀬川に負けたって思っていたので(笑)。悔しい思いをしました。チーム的にはやっぱり福岡第一さんです。去年からずっとやってきているチームなので、勝ちたい気持ちは強いです。

──指導者でもあるお父さんに対する感謝の気持ちはありますか?

ミニバスからコーチをしてもらっていましたけど、今も結構言われます(笑)。嫌と思う気持ちはあるんですけど、自分もまだだですし、指示が的確で自分ができていないことをズバっと言ってくるので、本当にそこはありがたいなと思っています。

──最後に、今後の活躍に注目している全国の皆さんにメッセージをお願いします。

評判通りのプレーができるか分からないですけど、その中で自分のできるプレーを精一杯やりたいと思うので、応援よろしくお願いします!