勝率で並ぶ秋田と宇都宮、両チームとも前節の勢いそのままに勝利したい
秋田ノーザンハピネッツ(27勝27敗/東3位)vs宇都宮ブレックス(27勝27敗/東4位)
前節の秋田は、仙台89ERS相手に序盤のビハインドをしっかり返して、前田顕蔵ヘッドコーチの指揮官復帰を勝利で飾った。大浦颯太や中山拓哉のプレーメークはもちろん、外国籍選手の献身的なプレーもチームを支えた。今節は地区3位を争う宇都宮との直接対決となるため、是が非でもホームを守りたい。スローペースに持ち込みたい宇都宮に付き合うことなく、ポゼッションを増やす意識で臨めるか。
前節は、レバンガ北海道のオフェンスを封じて勝利した宇都宮。直近の5試合は失点を80点以下に抑えるなど、ディフェンスの好調さが見て取れるため、オフェンスでのステップアップが望まれる。バックコート陣のプレーメークが勝敗の鍵を握り、ハードにプレッシャーをかける秋田を逆手に取り、ドライブやスキップパスなどで翻弄したい。ジョシュ・スコットの欠場が見込まれるので、インサイド陣の奮闘にも期待したい。
広島ドラゴンフライズ(39勝15敗/西3位)vs信州ブレイブウォリアーズ(26勝28敗/中3位)
前節は滋賀レイクスに勝利し、再び西地区3位に浮上した広島。序盤からリードを広げる展開となったが、最終クォーターで猛追を受けたため、今節は試合を通じて隙を見せない戦いがしたい。辻直人がケガで離脱した影響は少なからずあるものの、出場時間をシェアして勢いの衰えないオフェンスを仕掛けている。ここのところ序盤の出来がゲーム全体に影響することが多いため、ディフェンス力の高い信州からいち早く主導権を奪いたいところ。
前節、サンロッカーズ渋谷に勝利するも、チャンピオンシップ進出の道は途絶えた信州だが、地区3位を確固たるものにするためにも勝ち星を重ねていきたい。しかし欠場者が多く、前節も8人のロスターを余儀なくされた。さらに貴重なインサイドのマシュー・アキノも試合中に負傷するなど受難は続く。今節にどれだけ復帰できる選手がいるかは不透明だが、チーム全員で戦う姿勢に期待したい。特にチームに勢いをもたらしている熊谷航や岡田侑大の積極的なアタックに注目だ。
レバンガ北海道(16勝38敗/東8位)vs茨城ロボッツ(19勝35敗/東6位)
前節、ブロック・モータムとショーン・ロングが復帰したものの宇都宮相手に53得点と、オフェンスが停滞して敗れた北海道。しかし、第2クォーターは24得点とオフェンスの良さが出た時間帯もあったため、今節はターンオーバーに注意しつつ、積極的なアタックと3ポイントシュートで主導権を握りたい。ここのところ80点以下の試合が続いているので、今節はオフェンス力全開の姿を見せられるか。
3試合続けて90得点以上の試合が続いた茨城だが、前節は千葉ジェッツ相手に65得点と伸び悩み敗戦。最終クォーターに盛り返したが、目指すべき試合展開へ持ち込むことはできなかった。高確率で成功させていた3ポイントシュートの不調も敗因の一つとなったため、今節はいかにリズム良く打てるか注目だ。今シーズンの北海道との対戦は2戦2敗となっており、好調なロングを封じるディフェンスがポイントとなる。
仙台89ERS(18勝36敗/東7位)vsアルバルク東京(40勝14敗/東2位)
前節の仙台は、秋田に第1クォーターから30得点を挙げリードを奪ったが逆転負けを喫した。直近の3試合はいずれも90失点以上なため、ディフェンスで奮闘したい。A東京とはロースコアゲームになることが予測されるので、1つのポゼッションを大事にした堅実なバスケができるかがポイント。また今シーズンの対戦ではフィールドゴール成功率を30%台に抑え込まれているため、A東京のディフェンスを攻略できるかが鍵となる。Bリーグ開幕以降、A東京には10戦全敗。一矢報いる戦いをしたい。
前節のA東京は、盤石な試合運びで群馬クレインサンダーズに勝利した。ペイント内での強さに加えて、ガード陣が良い展開を作れたことも勝因に。仙台との前回の対戦では、ターンオーバーを多く奪われていたため警戒が必要だ。インサイドでアドバンテージを取りながら、前節に成功率50.0%だった3ポイントシュートを効果的に打っていきたい。デイニアス・アドマイティスヘッドコーチが不在となる見込みだが、さらにチームの結束力を高めるチャンスととらえて戦うのみ。
群馬クレインサンダーズ(26勝28敗/東5位)vs千葉ジェッツ(48勝6敗/東1位)
前節、ビハインドを最後まで返せずにA東京に完敗した群馬。3ポイントシュートを効果的に成功できたことは好材料となったが、リバウンドやペイント内のディフェンスは課題が残った。今節はB1に昇格してから1度も勝てていない千葉Jとの対戦のため、全員のステップアップが望まれる。かつて千葉Jに所属したマイケル・パーカー、トレイ・ジョーンズ、アキ・チェンバースの活躍に期待したい。
前節の千葉Jは、茨城を65点に抑え込むディフェンス力で勝利を手繰り寄せ、現在7連勝中。残り6試合を5勝1敗以上で終えられればリーグ史上最高勝率と最多勝利数を達成できるだけに、この勢いを続けていきたい。爆発力のある群馬のオフェンスを、寄せの早いチームディフェンスで封じられるかが鍵となるだろう。群馬のお株を奪う速い展開に持ち込み、試合を優位に進められるか注目だ。
シーホース三河(23勝31敗/中5位)vs横浜ビー・コルセアーズ(32勝22敗/中2位)
前節は、川崎ブレイブサンダースに序盤からリードを広げられて敗れた三河。残り6試合ながら、外国籍ガードのシズ・オルストンとの契約を解除し、インサイドのセドリック・シモンズが復帰とロスターを変更した。シェーファー・アヴィ幸樹の長期離脱と橋本晃佑の前節の負傷を考えれば、理に適った編成と言えるだろう。川崎ブレイブサンダース相手にも渡り合う時間帯を作っていただけに、今節は40分間通じたパフォーマンスが求められる。地区3位を狙うためにも、負けられない戦いが続く。
前節の横浜BCは、苦しい展開ながらも新潟アルビレックスBBに逆転勝利してクラブ史上初のチャンピオンシップ進出を決めた。森川正明がチーム最多得点を挙げる意地を見せると、若手も引っ張られるかのように奮起した。今節は三河の強力な外国籍選手をいかにチームで守れるかが鍵となってくる。しっかり守ったところから、ファストブレイクで主導権を握れるかに注目だ。チャンピオンシップに向けて、河村勇輝が不在の中でもより練度を高める戦いにしたい。
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