八村塁

出場時の得失点差はゲームハイの+20

現地3月31日、敵地でティンバーウルブズと対戦したレイカーズは第3クォーターを35-18と圧倒し、123-111の逆転勝利を飾った。この勝利でレイカーズは西カンファレンス7位に浮上している。

立ち上がりのレイカーズはディフェンスが機能せず、ウルブズに先行されてしまう。第1クォーター中盤からコートに立った八村塁は3ポイントシュートを決め切れなかったものの、ディフェンス面で存在感を示した。独特なステップを得意とするカイル・アンダーソンのドライビングレイアップをブロックすると、ルディ・ゴベアにポストプレーを仕掛けられた際にはコースを読み切ってリングへ近づかせず、両手を上げて立ちふさがりシュートを打たせなかった。さらにヘルプの反応も良く、リムプロテクターとしてシュートコンテストに跳び相手のレイアップを防いだ。

こうしてディフェンスが締まったレイカーズはマリーク・ビーズリーの3連続3ポイントシュートで反撃し、第1クォーターを27-29で終えた。八村はその後もレブロン・ジェームズのワンマン速攻をアシストし、カール・アンソニー・タウンズのドライブに対応しフィニッシュまで持ち込ませないなど攻守で存在感を発揮した。だが、八村がベンチに下がった時間帯でゴベアやマイク・コンリーに連続得点を許し、10点ビハインドで前半を終えた。

それでも、後半からレイカーズが反撃を開始。アンソニー・デイビスとディアンジェロ・ラッセルを中心に得点を重ねると、5点ビハインドの残り5分には八村がドライブからシュートファウルを誘発し、フリースローを2本とも沈めて初得点を記録。その後、八村の好守からデニス・シュルーダーのワンマン速攻も飛び出し、さらに残り2分の場面ではゴール下にスペースがあるのを見逃さずに走りこんだ八村はオースティン・リーブスのパスを呼び込み、豪快なアリウープを成功させてリードを5点に広げた。これで流れに乗ったレイカーズはレブロンのダンクで締めて、35-18のビッグクォーターを作って逆転した。

その後、八村は3ポイントシュート、ミドルシュートを連続で外してしまったが、狙いすましたパスカットや、タウンズとのマッチアップでタフショットを強いるなど、ディフェンス面で大きく貢献。チームも常に10点前後のリードを保ち続けて価値ある勝利を手にした。

八村は21分間のプレータイムでフィールドゴール4本中1本成功の4得点に留まった。それでも、6リバウンド1アシスト1スティール1ブロックとマルチに活躍し特にディフェンス面での貢献が目立った。出場時の得失点差がゲームハイの+20だったことからも八村がコートに立っている時間帯は良いバスケが展開できていたことが分かる。