FE名古屋vs横浜BCはリーグ戦で初の顔合わせに

Bリーグ

信州ブレイブウォリアーズ(18勝18敗/中3位)vsサンロッカーズ渋谷(14勝20敗/中5位)
前回の対戦では、信州が91-71で快勝。獲得したフリースローを22本すべて沈めただけでなく、シーズン平均の43.0%(リーグ21位)を大きく上回る57.7%という成功率でフィールドゴールを量産。堅実かつ確実に得点を重ね、SR渋谷を突き放した。インサイドは平均18.2得点のジョシュ・ホーキンソン、アウトサイドは14.3得点の岡田侑大のアタックから得点を量産できると、一気に流れを引き寄せることができるだろう。

SR渋谷は、持ち味のトランジションオフェンスを生かして平均83.9得点(リーグ4位)を挙げているものの、前線からプレッシャーをかけることで縦に抜かれやすく、イージーシュートを許してハイスコアリングゲームを落とすことが多い。ファストブレイクの起点となるディフェンスリバウンドがリーグで最小の平均23.2本となっている点は、要修正ポイントだ。外国籍選手はもちろんのこと、平均1.7リバウンドの西野曜や0.8リバウンドの井上 宗一郎など、高さのある日本人ビッグマンがよりリバウンドにからめると、速攻の機会も増えてくるだろう。

三遠ネオフェニックス(16勝20敗/中4位)vs琉球ゴールデンキングス(27勝9敗/西3位)
今シーズン初対戦となる本カード。三遠は、平均7.5スティール(リーグ3位)や3.5ブロック(リーグ2位)といったリーグ上位のディフェンススタッツに加えて、フィールドゴール成功率もリーグ6位の45.7%と、攻守でバランス良くスタッツを残している。また、現在の平均80.7得点はクラブ史上最多だ。インサイドではカイル・オクイン、アウトサイドでは細川一輝が得点頭としてチームを支えており、同様にインサイドとアウトサイド双方に強みを持つ琉球との打ち合いに注目したい。

琉球は、リーグトップを誇る平均42.4本のリバウンドを軸に、インサイドから流れを引き寄せていきたいところ。リバウンドリーダーのジャック・クーリーやアレン・ダーラムが支配するインサイドが最大の得点源となっていることは間違いないが、フィールドゴールアテンプトは今村佳太がチームトップの平均11.0本を記録している。今村のシュート精度もこの試合の勝敗に大きくかかわってくるだろう。

ファイティングイーグルス名古屋(18勝18敗/西5位)vs横浜ビー・コルセアーズ(21勝15敗/中2位)
リーグ戦では初対戦となる本カード。B1昇格初年度のFE名古屋は、B2に所属していた過去シーズン最低の平均75.0得点だが、勝率は5割台をキープしている。この最大の要因は、リーグ2位となる平均7.5スティールが示すディフェンス強度の高さ。リーグトップの2.3スティールを誇るジェレミー・ジョーンズを筆頭に、一人ひとりが高いプレッシャーをかける姿勢は、素早いトランジションを強みとする横浜BCに対しても徹底したい。平均3ポイントシュート成功率は32.3%と落ち込んでいるが、ベンチから勢いを与える笹山貴哉らがオープンで打てるチャンスを作り出せれば、優位に試合を進められそうだ。

横浜BCは、前節の千葉ジェッツ戦で連敗したが、持ち味のトランジションや、リーグ3位(平均40.3本)のリバウンド力を見せつける時間を随所に作った。昨シーズンから4.5点上げた平均得点(81.0得点)は、中地区トップとなっている。オフェンスリバウンドから相手のファウルを誘発する場面は多々あるが、フリースロー成功率が低く(59.7%、リーグ最下位)、貴重な得点チャンスを生かし切れていないことが課題点。接戦になればなるほど1点の価値が上がる。今節はしっかり積み重ねていきたい。

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京都ハンナリーズ(14勝22敗/西7位)vs大阪エヴェッサ(17勝19敗/西6位)
前回は10点差で京都が勝利。この試合、京都はディフェンスリバウンドからファストブレイクを連発し、第2クォーター中盤以降は一度もリードを譲らなかった。また、今シーズン多用しているゾーンディフェンスで大阪のミス誘発し、結果的にターンオーバーから17得点を積み上げている。今節もディフェンスはもちろんのこと、過去シーズン最多(平均36.3本)のリバウンドも強調していきたい。

大阪は、ペイントエリアから52得点を奪ったようにインサイドを中心に攻め込むことができていたが、3ポイントシュートが25本中4本に終わったため、今回は確率良く決めていきたいところ。前回対戦した1月18日から現在まで、平均22.5得点と好調のディージェイ・ニュービルに期待がかかる。また、京都のゾーンディフェンスの隙を狙って、オフェンスリバウンドからセカンドチャンスポイントも重ねていきたい。

茨城ロボッツ(12勝24敗/東6位)vs新潟アルビレックスBB(5勝31敗/中8位)
今シーズン初対戦となる本カード。茨城は、直近の5勝で平均90.2得点と大量得点を奪っており、平均88.5失点の新潟に対してオフェンスで押し切る展開を作り出したい。昨シーズンから3点以上平均得点を上げている中村功平を筆頭に、アウトサイドから得点を重ねられるかがポイントだ。また、インサイドに強力なビッグマンを擁する新潟に対し、エリック・ジェイコブセンやキャメロン・クラットウィグが粘り切れるかも勝負を分ける鍵になるだろう。

一方の新潟は、平均72.5得点、フィールドゴール成功率42.4%(ともにリーグ23位)と苦しんでいる。3ポイントシュートのアテンプトは平均26.1本(リーグ7位)と多いため、引き続き積極的に狙っていきたい。フリースローのアテンプト数はリーグ最下位の平均13.6本。リングから遠い場所で戦っているため、ドライブなどでゴール下へ切り込む動きを見せて、シューター陣が打ちやすいようにスペースを広げて好循環を生み出したい。

千葉ジェッツ(32勝4敗/東1位)vs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(27勝9敗/西4位)
前回対戦した昨年12月の天皇杯4次ラウンドは、3ポイントシュートを58.1%という高確率で18本決めた千葉Jが100点ゲームで勝利。20ターンオーバーを誘発してトランジションを連発し、千葉Jらしい展開に持ち込むことができた。今節も、リーグトップの得点力(平均87.6得点)はもちろんのこと、速攻の起点となるディフェンスリバウンドやスティールのスタッツも稼いでいきたい。

天皇杯で32点差の大敗を喫した名古屋D。しかし、オフェンスリバウンドは16-9と千葉Jを上回り、セカンドチャンスポイントに生かすことができていた。リーグトップの3ポイントシュート成功率(36.4%)を強調しつつ、ゴール下でのリバウンド争いに負けない粘り強さも見せていきたい。千葉Jにはジョン・ムーニーやギャビン・エドワーズなど強力なビッグマンが揃っているため、スコット・エサトンを中心に全員がリバウンド争いに加わる意識を持つことが大切だろう。