古巣対戦となる選手たちも
レバンガ北海道(7勝25敗/東8位)vs川崎ブレイブサンダース(19勝13敗/中2位)
現在8連敗中と苦しい状況が続く北海道は、前節の横浜ビー・コルセアーズ戦で第1試合は第3クォーター、第2試合は第4クォーターにそれぞれ得点が止まる時間を作ってしまい連敗となった。リズムの良い時間帯もあるだけに、40分間継続できるか課題となる。マット・ジャニングが復帰して3ポイントシュートを多用してくる川崎に対して、アウトサイドをしっかりケアができるかが鍵となるだろう。一方の川崎は前節の第1戦でオーバータイムの末、琉球ゴールデンキングスに敗れて横浜BCに中地区首位の座を奪われてしまった。しかし、勝利した第2戦では鎌田裕也が3ポイントシュートを2本成功させるなど緊迫した展開の中でも活躍を見せており、今節もベンチプレーヤーを含む全員でアグレッシブに戦っていけるかに注目だ。お互いにペースの速いチームであるため、ハイスコアゲームになる可能性も十分にある。
仙台89ERS(9勝23敗/東7位)vs滋賀レイクス(4勝28敗/西8位)
前節はオーバータイムの末、富山グラウジーズに勝利して9連敗という長いトンネルを脱した仙台。苦しい時間帯もあったが我慢強くディフェンスを徹底した結果、勝利に結びついた。加入して3試合目の青木保憲がキャリアハイの13得点6スティールを記録すると、同じく新加入のベイリー・スティールも13分の出場時間ながら14得点6リバウンドを挙げて勝利に貢献した。この2人がさらにフィットしてくれば、より頼もしい存在となるだろう。一方、15連敗でリーグ単独最下位になってしまった滋賀。苦しい状況は続いているが、前節の島根スサノオマジックとの第2戦では第3クォーター終了時点でわずか1点ビハインドと健闘を見せた。最終クォーターで島根に引き離されたものの上位チームとも渡り合える力はあるため、そろそろ勝利が欲しいところ。テーブス海やキーファー・ラベナが復調してきているので、速い展開を作って仙台のディフェンスがセットされる前に崩していきたい。
宇都宮ブレックス(16勝16敗/東5位)vs広島ドラゴンフライズ(25勝7敗/西2位)
前節も好調のディフェンスが機能してファイティングイーグルス名古屋に連勝し、現在4連勝で勝率を5割に戻した宇都宮。前節に続きホームでの開催で西地区上位の広島を迎える。ポイントとなるのは荒谷裕秀や高島紳司、グラント・ジェレットのセカンドユニットだろう。良い流れを加速させたり、悪い流れを変える役割を遂行できれば、オフェンス力が高い広島を相手にも十分に勝機が見えてくる。一方、前節の広島はアルバルク東京に連敗し、リーグ戦9連勝とホーム12連勝がストップ。A東京のチームディフェンスに対して第1戦が71得点、第2戦が63得点と自慢のオフェンスが滞ってしまった。しかし、エースガードの寺嶋良は両日2桁得点とA東京も手を焼いていた。今節は、復帰から間もないドウェイン・エバンスのポジションでどれだけアドバンテージを取れるかも勝敗を左右する鍵となるだろう。ホームを守りたいチャンピオンチームの宇都宮とこれ以上の連敗は許されない広島の意地のぶつかり合いを期待したい。
アルバルク東京(26勝6敗/東2位)vs新潟アルビレックスBB(5勝27敗/中8位)
ジャスティン・コブスの離脱を受けて、B3の金沢武士団からウクライナ人ポイントガードのイホール・ボヤルキムを緊急補強して前節の広島戦に臨んだA東京。第2戦では攻守に渡り主力を担っていた小酒部泰暉が欠場するも、接戦を制して6連勝となった。今節は藤永佳昭の出場も不透明なためボヤルキムの活躍は必須と言えるだろう。新潟の強力な外国籍選手をチームでいかに守るかが注目ポイントとなる。一方、前節の新潟はシーホース三河を相手に1勝1敗と星を分けた。勝利した第1戦では、3ポイントシュートがチームで40.9%と高確率で決まって93得点と今シーズン2番目に高い得点を挙げた。今節も高確率で成功させたいところではあるが、リーグトップレベルの平均得点を記録している群馬クレインサンダーズや広島も苦戦したA東京のディフェンスをどう攻略するかがポイントとなる。また、コフィ・コーバーンに対してはA東京も十分な対策をしてくると見込まれるので、全員でリバウンドを取りにいく意識を持ち、士気を上げてアグレッシブにプレーしたい。
横浜ビー・コルセアーズ(20勝12敗/中1位)vs京都ハンナリーズ(12勝20敗/西7位)
前節は北海道に連勝し、中地区首位に躍り出た横浜BC。2試合を通じて各クォーターで25点前後を積み上げて両日100点に迫る猛攻を見せたオフェンス力だけでなく、勝負どころでギアを上げるディフェンス力もあり、安定した戦いぶりを見せている。特にリバウンドからトランジションに走り出す外国籍選手の献身さは目を見張るものがあり、躍進の原動力となっている。今節もディフェンスをベースに速い展開で大量得点を狙っていきたい。一方、前節の京都は群馬を相手にホームで悔しい連敗。最終クォーターまで競った展開だっただけにもう一歩突き抜けたいところ。しかし、第1戦に5本の3ポイントシュートを成功させてキャリアハイとなる25得点を叩き出したマシュー・ライトの活躍や、20得点以下が続いていたジェロード・ユトフも復調して21得点を挙げるなど、明るい材料も多い。横浜BCのハイペースに付き合わずに自分たちのリズムを続けられるかがポイントになるだろう。
三遠ネオフェニックス(15勝17敗/中4位)vs島根スサノオマジック(25勝7敗/西1位)
2試合とも接戦となったサンロッカーズ渋谷戦を1勝1敗で終えた三遠は、大黒柱のカイル・オクインが第1戦を出場停止に。前節で大活躍していただけに欠場は痛手だが、こういった時だからこそチーム力のステップアップに期待したい。攻守に渡り全員の活躍がマストではあるが、やはり昨シーズンまで島根に所属していた金丸晃輔の3ポイントシュートを期待せずにはいられない。一方、前節の島根は滋賀に連勝して、西地区首位に。第1戦では津山尚大がキャリアハイとなる9本の3ポイントシュートを成功させて29得点の大爆発。直近8試合は3ポイントシュートの成功率が上がらず1桁得点だったが、しっかりと存在感を示した。オフェンスは軒並み好調なため、今節はディフェンスでも奮起したいところ。島根にとっては、三遠のサーディ・ラベナや佐々木隆成といったプレーメーカーを自由にさせないこと、そして、金丸と細川一輝の両シューターに気持ち良く打たせないことが至上命令となるだろう。
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