ジミー・バトラー

写真=Getty Images

「勝利がすべてを解決してくれる」

11月にティンバーウルブズからセブンティシクサーズにトレードされたジミー・バトラーは、キャリア8年でプレーオフのカンファレンス・セミファイナルより上のラウンドに進出したことがない。

これまでオールスターに4回も選出されているが、バトラーが優先するのは、個人スタッツや栄誉より、チームの勝利だ。バトラーは、練習後「チームが勝てているなら、オールスター選出は気にしない」と語った。「そういう類のことは気にならないんだ。勝利がすべてを解決してくれる。試合に勝てば、全員が優れた選手と見られるようになる。自分が気にしているのは、そういうことだけだ」

バトラーは、シクサーズ加入後の8試合で、平均18.6得点、4.6リバウンド、2.9アシスト、フィールドゴール成功率51%、3ポイントシュート成功率54.5%と絶好調を維持している。懸念されたジョエル・エンビード、ベン・シモンズとの連携も今のところ問題なく、チームも15勝8敗で東カンファレンス3位につけている。このままチームケミストリーを仕上げられれば、バトラーにとって初のカンファレンス・ファイナル進出も現実味を帯びてくるだろう。

NBAでは、勝利が何よりもモノを言う。その気持ちが強過ぎるがゆえに、ブルズ、ウルブズ時代には若手と衝突したバトラーだが、シクサーズでは同じ熱量を持つ仲間に恵まれたようだ。

本人は気にしないと語ったが、現在のスタッツを維持してチームの成績も伴えば、エンビード、シモンズとともにオールスターに選出される可能性は十分にある。