「欠場するのは簡単だったけど、そうしようとは思わなかった」
レイカーズはロケッツを相手に140-132で勝利し、連敗を3で止めた。チームを力強く牽引したのは、シーズンハイの48得点、さらに8リバウンド9アシストを記録したレブロン・ジェームズだ。
前のセブンティシクサーズ戦では、終了間際に決まれば逆転だったラッセル・ウェストブルックのシュートを阻んだジョエル・エンビードのファウルが見逃され、物議を醸していた。レブロンは「これで勝てないんじゃフラストレーションも溜まる」と発言している。それでも敗戦という事実は覆らない。レイカーズにできるのは、熱い気持ちは持ちながらも意識を切り替え、次の試合で勝つことだった。
レイカーズの指揮官ダービン・ハムは「このリーグの良いところは、残念な時間が長くは続かないこと。リスタートのボタンを押し、正しい方向に戻るチャンスがある」と語る。
レブロンがやったのは、まさにそれだ。年末に38歳となった大ベテランで、足首にケガを抱えながらプレーを続けているが、翌日には不平不満を言うのをやめてコート上でのプレーに集中し、今度は文句なしの勝利を手に入れた。
シクサーズ戦では35分、ロケッツ戦では36分のプレーとなり、「今日はとても疲れていた。昨日フィリーとの試合があって、身体が痛かった」とレブロンは言いながらも、こう続けた。「ウォームアップでコートに出て、観客席が埋まっているのを見れば、最高のプレーをするのが僕の仕事だ」
「完璧なプレーをやろうとは思わない。完璧というのは無理だし、すべてのシュートを決めようとも思わない。ただ目の前の仕事に集中することだけを考えるんだ」
「欠場するのは簡単だったけど、そうしようとは思わなかった。それじゃシクサーズ戦の悔しさがそのまま残ってしまう。勝って嫌な感触を払拭したかった」
開幕から2勝9敗と最悪のスタートを切り、いまだ20勝24敗と勝率5割は遠い。アンソニー・デイビスがケガで戦線離脱してからはレブロンがアクセル全開でチームを引っ張っている。10月と11月の平均得点は25.8だったが、12月は31.2、そして今年に入ってからは35.3と尻上がりに調子を上げている。レブロンの負担が大きすぎるのは間違いないが、彼はそれを承知の上で、チームをプレーオフ戦線に踏み留まらせるために奮闘している。