チーム全体の3ポイントシュートは29.3%と精度を欠く

現地1月15日、ネッツはホームでサンダーと対戦した。第4クォーターまで接戦が続くも、3ポイントシュートの精度に欠き102-112で敗れ、現地13日のバックス戦に続いてホーム連敗となった。

ネッツが1ポゼッション差を追いかける開始5分にコートに立った渡邊雄太は、ディフェンスでシェイ・ギルジャス・アレクサンダーとマッチアップし、キレのあるドライブに対してコースを読んで阻止し、ヘルプディフェンスに寄ってリングを守るなど強みの守備力を遺憾なく発揮する。オフェンスでは24秒ギリギリにカイリー・アービングからパスを受けてやや雑なシュートを打ってエアボールになるも、第1クォーター残り2分にミドルジャンパーで初得点を決め、その後もトランジションに走って味方のレイアップを演出。残り1分を切ると、渡邊がヘルプディフェンスに寄ったことでオープンとなったアイザイア・ジョーにコーナースリーを決められてしまい、24-28で最初のクォーターを終えた。

第2クォーター、ニコラス・クラクストンが相手のレイアップを封じるブロックを5分間で4度成功して失点を防ぐと、セス・カリーがトランジションスリーを沈めるなど攻守が噛み合って開始3分30秒に逆転する。渡邊は残り4分弱に再びコートに立ち、第1クォーターと同じくリングを向かせないハードなディフェンスで相手を苦しめ、2点をリードして試合を折り返す原動力となった。

第3クォーターに入っても一進一退の攻防を繰り返す中、渡邊は残り6分弱にトランジションに走るとアービングのバウンドパスからそのままダンクを決めてリードを拡大。また、自身のドライブからキックアウトでTJ・ウォーレンの3ポイントシュートをアシストするなど、前半と同様のディフェンスに加えてオフェンスでも貢献したことでネッツが第2クォーターに続いてサンダーを上回り、5点リードで最終クォーターへ突入した。

ネッツは第4クォーター序盤にジョシュ・ギディーの連続アタックを止められず失点が続くと、その後もアウトサイドシュートを決められてしまい4分間で5-15のランを受けてしまう。猛攻を受けて再び出場した渡邊も果敢にリングへアタックするがブロックに遭い得点が伸びない。しかし、ゴール下で相手のこぼれ球を拾ってファウルを誘発させるなど、ボールに対する執着心を見せた。残り5分にカリーと交代して以降はコートに立つことはなく、チームもクラッチタイムにノーマークの長距離砲を連続で落とすなど最終クォーターの3ポイントシュート成功率は15.4%と低調に終わり、10点差で敗れた。

この試合の渡邊は、21分の出場で5得点5リバウンド2アシストをマーク。得意の3ポイントシュートは2本中0本の成功に終わったが、オフェンスリバウンドへの積極的な参加でポゼッションを何度もキープするなど献身的なプレーで支えた。その結果、出場時の得失点差はほとんどの選手がマイナスになる中、ただ一人2桁を超える+10を記録した。