トーマスは股関節の負傷から復帰を目指しリハビリ中
およそ1年前、デリック・ローズは足首のケガでキャバリアーズを離れ、一時期チームとは別行動を取っていた。その時期には、度重なる負傷に嫌気がさしたローズが引退するのではないかという報道も出たが、彼はコートに戻ってきた。そして、ブルズ時代の恩師トム・シボドーが指揮を執るティンバーウルブズで開幕を迎えた今シーズン、ローズは劇的な復活を遂げた。
10月31日のジャズ戦でキャリアハイの50得点を記録したローズは、試合後のインタビュー中、人目をはばからず涙を流し、「必死に努力してきた結果。球団、ファンのためにプレーした結果。みんなのためにプレーしたいんだ」と言葉をしぼり出した。
この活躍に刺激を受けている選手は少なくないだろう。キャブズ時代のチームメートで、股関節の負傷から復帰を目指してリハビリ中のアイザイア・トーマスもその一人で、Twitterに、次のように投稿した。
「1年前、プー(キャブズ時代のローズの愛称)はフープを諦めかけた。でも、こんなに早く状況が好転した。今は健康でプレーしていて、すごく楽しんでいる! 最高の刺激になる」
A year ago Pooh was about to give this hoop shit up. Look how fast things can change. Now hes healthy, hoopin and happy as hell! That’s inspiration at its finest. #NoMatterWhatKeepGoing #SLOWgrind
— Isaiah Thomas (@isaiahthomas) 2018年11月24日
それからも好調を維持しているローズは、11月24日のブルズ戦までの時点で、ウルブズのベンチから平均19.4得点、3.6リバウンド、4.6アシスト、フィールドゴール成功率48.2%、3ポイントシュート成功率47.6%、フリースロー成功率85.1%を記録。50得点をあげたジャズ戦から11月23日のネッツ戦を終えた時点までに期間を限定すると、3ポイントシュート成功率でリーグ最多となる56.8%(44本中25本)というスタッツを残している。
今年の3月に股関節の手術を受けたトーマスは、オフにナゲッツとベテラン最低保障額で契約。現時点で復帰時期は不明だが、ローズと同様に、キングス時代に指導を受けたマイケル・マローンのチームに加わったトーマスにも再起を果たし、かつての輝きを取り戻してもらいたい。