京都精華学園は4人が得点とリバウンドでダブル・ダブルを達成

12月27日、ウインターカップ女子準決勝の京都精華学園vs東海大学付属福岡が行われた。京都精華はイゾジェ・ウチェ、柴田柑菜、八木悠香、堀内桜花の4人が得点とリバウンドでダブル・ダブルを達成するなど、インサイドを支配しトランジションバスケを連発した京都精華が70-47で勝利した。

京都精華は東海大福岡に簡単にシュートを打たせないプレッシャーディフェンスと、ディフェンスリバウンドからのトランジションオフェンスで得点し、開始2分30秒で8-0と先行する。このランを受けた東海大福岡がタイムアウトを要求して流れを断ち切ろうとするが、京都精華の勢いは止まらない。ウチェが自分より10cm高いファール・アミナタのシュートを落とさせると、そのまま速攻の先頭を走って得点するなどスピード感のあるバスケを披露。そして、東海大福岡のフィールドゴール成功率を10.5%に抑える堅守を見せ、17-0と一気に走った京都精華が19-7とリードして第1クォーターを終えた。

なおも勢いを保つ京都精華はこの日ゲームハイの17得点をマークした八木が198cmのアミナタをかわす技ありのレイアップやバスケット・カウントでリードを広げる。ディフェンスではアミナタに対するディナイを強めたことで、東海大福岡に3ポイントシュートを打たせてディフェンスリバウンドを量産。クォーター終盤に伊東友莉香の3ポイントシュートで点差を縮められるも、16点リードで試合を折り返した。

第3クォーターが始まると、追いかける東海大福岡がアミナタを中心としたオフェンスで反撃に出る。アミナタがローポストやハイポストでボールを受けると、周りの選手がリングに対してカットしてイージーシュートに成功。また、京都精華のガードに対してダブルチームを仕掛けてボールを奪うと、ファストブレイクも飛び出し開始4分で12点差まで追い上げる底力を見せた。

後半開始早々に東海大福岡の勢いに押された京都精華だったが、このクォーターで8得点をマークしたポイントカードの堀内がその流れを断ち切る。ドライブと華麗なステップで3人のディフェンスをかわすプレーで流れを引き寄せると、3ポイントシュートを警戒して前のめりになった相手をドライブで抜き去りレイアップで得点するなどオフェンスの起点となり、第3クォーター終了時点で19点までリードを拡大。最終クォーター序盤に、ウチェの高さを生かしたレイアップや堀内のバスケット・カウントなどが飛び出し20点差をつけて勝負を決めた。