ジミー・バトラー

写真=Getty Images

殊勲のブロックに決勝3ポイントシュート

セブンティシクサーズに移籍して3試合目のジミー・バトラーは、オーバータイムにもつれた11月17日のホーネッツ戦で決勝3ポイントシュートを決め、チームに勝利をもたらした。しかし、手放しで喜べる内容ではなかった。

オーバータイム残り0.3秒に決勝3ポイントシュートを成功させたバトラーは、試合後、この日キャリアハイとなる60得点を記録したホーネッツのケンバ・ウォーカーについて触れた。

「ケンバに60点決められた。それは言っておかないといけない」と、コートでのインタビューで語ったバトラーは、ロッカールームでの囲み取材でも「最後のシュートは決まって欲しかった。ケンバに70点取らせたくはなかったからね。60点で止めたかったんだ」とコメントした。結果的に勝利を収め、シクサーズはホーネッツ戦で9連勝を達成した。とはいえ、リーグ屈指の守備力を誇るバトラーにしてみれば、60得点は許容できなかったのだろう。しかし、決勝点を決めた直前のプレーで、バトラーは守備でもチームを救った。

残り15.7秒、バトラーは、ドライブからシュートを狙ったウォーカーの得点をブロックで阻止し、エンドラインを超えそうなボールを空中で掴んでコートに戻してポゼッションを渡さず、ラストショットに繋げた。ヘッドコーチのブレット・ブラウンも「ジミー・バトラーによる素晴らしい20秒間だった」と一連の攻守を称えた。

バトラーは、試合と練習を重ねるごとにシクサーズのシステムに順応し、チームメートとの連携もレベルアップさせている。「バスケットボールはバスケットボール。それは変わらない。自分たちはバスケットボールを正しい形でやれている。それも、全員一丸となってね。練習をこなしていけば、遅かれ早かれ習得できる」と、バトラーは自信を覗かせた。

最も大事な1本のシュートを決めたバトラーは15得点だったが、ジョエル・エンビードは33得点11リバウンド、ベン・シモンズも23得点11リバウンド9アシストの大活躍。また、チーム内で数少ないシューターであるJJ・レディックも23得点で勝利に貢献した。バトラー加入からまだ日は浅いが、早くも点と点が、線に繋がろうとしている。