指揮官も絶賛「モンスター級のパフォーマンスだ」
ペリカンズのザイオン・ウイリアムソンは、11月23日のスパーズ戦で32得点11リバウンドを記録し、チームを129-110の快勝へと導いた。試合開始から21-6のランで圧倒し、そのまま一度もリードを失うことのない完勝で、ペリカンズは11勝7敗とケガ人を抱えながらも好成績を収めている。
この試合、ペリカンズはポイントガードのCJ・マッカラムが体調不良で欠場したが、代役として先発したホセ・アルバラードが見事な司令塔ぶりを見せる。彼がやったのは、徹底的にサイズのミスマッチを突く攻めで、ザイオンとヨナス・バランチュナスがゴール下で良いポジションを取っていれば、とにかくすぐにパスを入れて攻めさせた。第1クォーターはバランチュナスが10得点(試合を通じて22得点)、ザイオンが8得点を記録している。
ザイオンは最初の7本のシュートのうち4本を外したが、縦1本のパスを合わせるアリウープを決めてリズムをつかむと、それを含めて11本のシュートすべてを成功させた。第2クォーター序盤には自らのスティールから速攻に転じ、あきらめずに身体を寄せてきたジェレミー・ソーハンを空中で吹っ飛ばして得点を奪っている。第4クォーターは2分しかプレーせずベンチに下がったが、点差が離れていなければ得点はもっと伸びていたはずだ。
ヘッドコーチのウィリー・グリーンは、ザイオンの働きをこう称賛する。「ドライブしてキックアウトする、ミスマッチを利用して攻める。ディフェンスでは良いポジションを取り、チームメートと連携してスイッチもこなす。我々が取り組んでいるすべてのプレーを高いレベルでこなしていた。モンスター級のパフォーマンスだよ」
試合後のザイオンは、得点ラッシュのきっかけとなったアリウープについて「アイコンタクトをして、アルバラードがパスを投げてくれた。素晴らしいパスだと思ったんだけど、ジャンプした時にリムとの位置関係が分かっていなくて、ぎこちないフィニッシュになった。でも最高のパスだったよ」と上機嫌で語る。
そして自分自身もチームも、好調の理由はディフェンスであることを強調した。「良いディフェンスができて、良いオフェンスに繋げられたのが良かった。僕のディフェンスが僕自身のオフェンスを引っ張り、チームのディフェンスが僕らのオフェンスを引っ張っている。これができているということは、今の僕らはタフなチームということさ」
「第1クォーターと第3クォーターの立ち上がりが遅い課題があって、これはシーズンを通して調整していかないといけないけど、ここ数試合は上手くアジャストできている。とても良い感触でプレーできているよ」