ケビン・デュラント

トレード要求の真相を赤裸々に語る

開幕から低空飛行が続くネッツは現在6勝9敗と黒星が先行している。11月に入って持ち直したかと思われたが、現地15日に行われたキングス戦はディフェンスが崩壊し121-153の大敗を喫するなど波に乗れずにいる。このような状況の中、ネッツの大黒柱ケビン・デュラントは、『Bleacher Report』のクリス・ヘイズ記者に対し、オフシーズンにトレード要求を行った理由、今のチームへの想いを赤裸々に語っている。

まず、最終的には残留となったが、リーグ全体に大きな衝撃を与えたトレード要求を行った理由はチームの雰囲気にあったと振り返る。「すべてはバスケットボールに関することだから、トレードを要求するのは難しくなかった。チームに対して『僕たちの試合に対する準備の仕方が好きじゃないんだ。シュートアラウンドは好きじゃない。僕は練習が好きだし、もっと必要だ』と言ったんだ」

「ただ、ジャック・ボーンを除くと誰も僕と同じ雰囲気ではなかった。だから夏にその事について不満を言ったんだ。これは自分だけの問題ではなく、チームとしてどう進んでいくかの問題だ。僕たちをバスケットボール界で尊敬される存在にしたい。他の選手たちが僕らを見て『あんなチームには入りたくない』と言われるようにしたくない。そして、みんなが注目するのは一人の人間であることは分かっている。だからトレードを要求したんだ」

現在チームの指揮を取っているのは自分と同じ情熱を持っていると語るボーンだ。そして、今は自身が求める環境になってきていると感じている。「僕は良い練習、良い準備、良いエネルギーが好きだ。正直に言って、僕たちはそれを見せてきている。今夜や前の試合では敗れているけど、僕たちは良い準備をしている。みんな勝ちたいし、僕たちは全力を尽くしている。それが僕には必要なんだよ」

「昨夏も同じようなことを言っていた。昨年は良い準備、良いエネルギー、本当の意味でのケミストリーを作り始められるものがなかった。今はケミストリーを築いている感じだ。何人かラインナップに加わったり、外れたりしている。その中でもみんな自分の役割を見つけつつある。例え今夜のような試合でもそれは楽しいことだ」

さらにデュラントは、「今の仲間たちやジャックと一緒に戦うのは楽しい」と続ける。「他の選手たちがより良くなるように、自分を利用してもらうことも楽しい。もっとゲームについて学びたい。毎晩、相手チームが僕をどのようにガードしてくれるのか分からない。こういう状況は、選手として少し落ち着いて物事を見てプレーすることに役立っている」

カイリー・アービングの出場停止、本調子から程遠いベン・シモンズなど、ネッツはいまだに問題を抱えている。ただ、デュラントは今の雰囲気には手応えてを感じていて、ここから巻き返せると信じている。