カーメロ・アンソニー

カーメロは1年のみの在学だったが、母校を全米トーナメント優勝に導いた カリスマ

カーメロ・アンソニーの息子キヤンが父の母校シラキュース大から奨学金のオファーを受けたことを自身のInstagramで明らかにした。2025年秋に大学入学予定のキアンは現在196cmのウイングで、全米の有望高校生を紹介しているサイト『247SPORTS』において、2025年入学組のシューティングガードで14位、全体62位にランキングされている。また、同サイトによるとシラキュース以外にもメンフィス大、ジョージメイソン大などからオファーを受けている模様だ。

父親のカーメロがシラキュース大に在籍したのは1年時のみで、すぐにNBAドラフトにアーリーエントリーした。しかし、当時は1年生ながらチームの大黒柱として1試合平均22.2得点、10.0リバウンドを記録。そして、全米大学トーナメントでは、95-84で勝利した準決勝のテキサス大戦で33得点14リバウンド、81-78で激闘を制したカンザス大との決勝戦でも20得点10リバウンド7アシストと大舞台でも大暴れし、シラキュース大にとって唯一の全米トーナメント優勝を達成する原動力となった。

プレーしたのは1年間だけだが、カーメロの母校への愛着は深く、2014年には男子、女子バスケチームの練習場の建設資金として300万ドル(約4億2000万円)を寄付。この施設はカーメロの功績を称え『カーメロ・K・アンソニー・バスケットボールセンター』と名付けられている。

カーメロは現地12日に開催された同校アメリカンフットボール部のホームゲームに観戦に訪れると大歓声を浴びるなど、シラキュース大において絶大なカリスマであり続けている。もし、キヤンが同大に入学したら地元が大盛り上がりになることは間違いない。カーメロも自身のTwitterで息子のニュースを引用し「まだ始まったばかり」と応援のコメントをすれば、キヤンの母ララも自身のInstagramで「あなたのお父さんが優勝した学校から奨学金のオファーをもらうなんて、本当に驚きよ。ありがとう」と喜んだ。とはいえ、彼が最終的に進路を決めるまでには、まだまだ多くの時間が残されている。今シーズンが高校最終年であるレブロン・ジェームズの息子ブロニーに続き、これからキヤンの注目度もより増してくるだろう。