タイソン・チャンドラー

写真=Getty Images

レブロン「今シーズンで一番ディフェンスができた試合」

タイソン・チャンドラーはサンズとの契約バイアウト後にレイカーズと契約。メディカルチェック、写真撮影などをこなす日々が続き、新天地での戦術もまだ頭に入っていない状況だったが、キャリア17年の経験を生かし、この日の自分にできることに専念した。その結果、1ポゼッションゲームとなった第4クォーター終盤に違いを生み出した一人になり、チームは114-110で勝利した。

チャンドラーは、ベンチから23分プレーし、2得点9リバウンドを記録。試合を通してラジョン・ロンドからどの位置にポジションを取ればいいか、声とアイコンタクトで指示を受け、リバウンダー、それからオフェンスのアンカーになることに集中した。

第4クォーター残り1分7秒にデリック・ローズに3ポイントシュートを決められ、レイカーズは1点差(111-110)に迫られた。それからレブロン・ジェームズが2本続けて3ポイントシュートをミスするも、チャンドラーがオフェンスリバウンドを死守した。さらにローズにプレッシャーをかけてシュートを決めさせず、リードを守り抜き、今シーズン5勝目をあげた。

レブロンは試合後「今日は今シーズンで一番ディフェンスができた試合。それも強いチームを相手にね」とコメント。ウルブズに球団記録となる20本(40本中)も3ポイントシュートを許したが、指揮官のルーク・ウォルトンは、後半の守備の内容を高く評価した。

「今日の後半は、チームがあるべき形だった。相手にはタフなシュートを決められてしまったので、彼らを称えるべきだが、前半は失投に追い込む守備ができなかった。後半も難しいシュートを決められてしまったが、失投に追い込む守備ができていた」

チャンドラーは、キャリアを通じて初めてNBAでチームメートになったレブロンについて「彼は攻守両面で特別な存在。彼と一緒にやれるなんて、本当にすごいこと。あれほどのクローザーは、ダーク(ノビツキー)以来」と語り、「彼に対するプレッシャーを自分が軽減させられれば、より自由にやれるし、より特別なプレーを決めてくれる」と続けた。

たった1試合とはいえ、チャンドラー加入の効果はてき面だった。試合を重ねてコンディションが上がり、チーム戦術にフィットできれば、レブロンとの連携も良くなるはずだ。優勝を知るベテランは、予想以上に大きなものをもたらしてくれるかもしれない。