パトリック・ベバリー

「すべての試合で名誉や敬意を持ってプレーしなければいけない」

レイカーズに加わったパトリック・ベバリーが会見に応じた。ベテランの多いレイカーズにさらに34歳のベバリーが加わることになるが、「このプレシーズンからプレーオフまで、高いレベルで戦う準備はできている。コンディションを保つ方法をレブロンから学ぶことができたら、もっとやれるようになる」と自信満々。「コンディションはすごく良いよ。君は60歳ぐらいに思っているみたいだけど、僕はまるで19歳の気分さ」と語る。

そのレブロン・ジェームズについては「僕がこのリーグの赤ん坊だった頃から一緒にプレーしたかった選手だ」と語るとともに、レイカーズのコアであるレブロンとAD(アンソニー・デイビスの愛称)との連携については「僕がレブロンやADとプレーする、というのは正しい表現じゃない。彼らは昨シーズンにプレーオフに進出していなくて僕は進出したんだから、彼らが僕とプレーすると言うべきだ」と上機嫌でジョークを飛ばす。

ケミストリーの構築という点で言えば、それ以上に注目されるのがラッセル・ウェストブルックとの関係だ。これまで2人はチームを変えながら常に敵対し、激しいマッチアップを繰り返して因縁を積み上げてきた。それでも2人とも激しいプレーを持ち味とすると同時に、カラリとした性格の持ち主でもある。チームメートになれば過去を水に流し、コート内外で上手くやっているようだ。

会見中にウェストブルックからタオルが投げられ、それを受け取ったベバリーは「愛しい兄弟からシーズン最初のパスだ」とのコメントで報道陣を笑わせた。

「もし僕がラス(ウェストブルックの愛称)からディフェンスのプレッシャーを取り除き、彼がオフェンスで素晴らしいプレーをすれば、それはチームにとって一つの勝利となる。このチームは上手く行くと思っている。本当に良いチームになるためには、小さなことを積み重ねていくしかない」

そしてティンバーウルブズからルディ・ゴベアの交換要員の一人としてジャズへ、そしてレイカーズへと移ったトレードについて、こう振り返った。「ウルブズでまたプレーオフに行くつもりだったし、ジャズへのトレードを知らされた時には『よし、ユタでプレーオフに行くぞ』と思った。これが常に僕のマインドセットなんだ。レイカーズでも同じ、プレーオフ進出を目指す」

ベバリーは長くクリッパーズでプレーしたが、同じロサンゼルスのチームでもレイカーズは「全く異なる」との印象を持っている。「夜と昼の2回、街を歩くだけでまるで違う敬意を受けていることが分かる。だけど、その敬意には多くの責任が伴うし、僕はそれを当然のことだとは思わない。すべての試合で名誉や敬意を持ってプレーしなければいけない。ただ、それは僕がこれまでずっとやってきたことでもある」

「僕はバスケットボールが好きで、子供の頃からずっと競争をしてきた。最高レベルで競争できるのが好きだし、今回もチャンスを生かしたいと思っている」