モントレズ・ハレル

ジョエル・エンビードの控えが大きくグレードアップ

セブンティシクサーズがモントレズ・ハレルの獲得を決めたと『ESPN』が報じた。契約は2年520万ドル(約7億3000万円)で、2年目はプレーヤーオプションとなる。

28歳のセンター、ハレルはクリッパーズ、レイカーズ、ウィザーズで活躍してきたが、NBAキャリアの最初は2015年に2巡目指名を受けて入団したロケッツだ。当時ロケッツの球団社長だったダリル・モーリー、そしてロケッツのエースだったジェームズ・ハーデンとの繋がりが、今回の契約に至った。

ハレルはクリッパーズ時代にドック・リバースの下ではプレーしており、この時にシックスマン賞を受賞している。歯に衣着せぬ発言をすることでトラブルメーカーの一面もあるが、指揮官との関係性があるだけにチームに馴染むのも容易なはずだ。

シクサーズのセンターには絶対的なエース、ジョエル・エンビードがいるが、そのバックアップは23歳のポール・リードに21歳のチャールズ・バッシーと経験のない若手だった。5つのチームで458試合に出場し、キャリア7シーズンのうち5シーズンでプレーオフに出場しているハレルは、経験という意味で大きく上回る。

特に優勝を争うプレーオフになればエンビードはほとんどの時間帯でコートに立ち、2番手のセンターの出場機会は限られるが、そこまでエンビードをどれだけ疲弊させないかがプレーオフでの勝敗のカギになるだけに、経験のあるハレルの獲得は大きい。

エンビードとハーデンというコアを維持しながら、PJ・タッカー、ダニュエル・ハウス Jr.、ハレルと元ロケッツの選手を次々と獲得。今シーズンのセブンティシクサーズは本気で優勝を目指している。