「積極的に3ポイントを打ってチームを勢いづかせたい」
バスケットボール男子日本代表は本日、ワールドカップ2023予選Window4の2試合目となるカザフスタン戦を沖縄アリーナで実施する。次の予選、Window5は11月中旬となっておりこの試合は2カ月以上に及ぶ今夏の代表活動の締めくくりとなる。
就任以降、指揮官トム・ホーバスはこれまで代表経験の乏しい選手たちを積極的に招集し、トライアウトを行ってきた。その中で河村勇輝、吉井裕鷹、井上宗一郎など若手選手たちとともに、見出されたのが須田侑太郎だ。プロ入りした宇都宮ブレックス時代からディフェンス力に定評のあった須田は、徐々にだが3ポイントシュート力に磨きをかけ、それがホーバスの目に止まった。
そしてより積極的に長距離砲を狙っていくプレースタイルを確立すると、アジアカップのシリア戦ではわずか15分のプレータイムで3ポイントシュート12本中9本成功を含む33得点と大暴れ。この後は、安定した出場機会を勝ち取っている。
Window4初戦となった敵地でのイラン戦も須田は17分出場とローテーションの一員を担った。長時間の移動を経てすぐの試合とタフなスケジュールとなっているが、「それは言い訳にはならないです」と言い切る。
今回の舞台である沖縄は、琉球ゴールデンキングスにかつて2シーズン在籍した須田にとって馴染みの地でもある。「沖縄という地は僕の中でも特別な場所の一つ」と言い、移籍した今でも彼を応援してくれる沖縄のファンに成長した姿を見せたいと意気込む。「本当にそういう意味ではすごく気持ちが入る試合です。チームに良いエネルギーを与えられるようなプレーをしっかり心がけて、思い切り良くアグレッシブに今まで積み重ねてきたものをしっかり発揮できればいいなと思います」
今回のチームは、須田が台頭したアジアカップの時は不在だった馬場雄大、比江島慎と同じポジションに2人の実力者が加わっている。その結果として、起用法も変化しているが、「役割は今まで通りですね」とやるべきことに変化はないと考える。「彼ら2人はすごい選手ですし、自分は2人とはちょっと違いますから、それをしっかり出していければいいと思います。起用法についてもスタート、途中から出場の両方ともに今までいろいろ経験してきました。流れを変えられるプレーができればと思います」
そして2人との違いについては「やっぱり3ポイントシュートのところです」と続ける。「そこにより特化したプレーヤーだと自分では思っているので積極的に3ポイントシュートを打って、チームを勢いづかせたい。自分にしかない良さを出していきたいなと思います。」
Windowに関して言うと、須田はここまで3試合に出場し3ポイントシュートは14本中3本成功とすべて不発に終わっている。いよいよ開催まで1年を切ったワールドカップ本大会の舞台であり、特別な思いを持つ沖縄の地で、Windowでは初となる長距離砲を爆発させる姿を多くのファンは楽しみにしている。