U18男子日本代表

2点差に迫られてから突き放す強さ

U18男子日本代表は『U18アジア選手権』準決勝でレバノンと対戦した。

大会を通じて機能しているタフなディフェンスで日本が主導権を握る。1on1で負けずにタフショットを打たせ、リバウンドをしっかりと確保し攻めに転じた。八重樫ショーンが高確率で3ポイントシュートを沈め、小澤飛悠が速攻を成功させるなど第1クォーターを21-14で終えた日本は、その後も崩れることなく12点をリードして最終クォーターを迎えた。

しかし、ここからレバノンの猛攻を受ける。2本連続で3ポイントシュートを決めて勢いに乗るレバノンに対し、日本はフリースローを決められないなど失速。さらに連続でセカンドチャンスポイントを許し、5分間で3-13と走られ2点差に迫られた。

このまま飲み込まれてもおかしくはない状況だったが、この悪い流れを湧川颯斗が変えた。大事に行こうとし、弱気になりがちなこの場面で、湧川は強気なドライブでフリースローをもぎ取り、しっかりと2本沈める。さらに次のポゼッションでもポストでの1on1からゴール下をねじ込んだ。これで落ち着きを取り戻した日本は粘り強い守備が復活。轟琉維が早打ちをさせずに時計を進める冷静なゲームメークを見せた日本に対し、焦るレバノンは強引なシュートが目立って失速した。ピンチを乗り越えた日本はラスト5分間を15-4と圧倒し、最終スコア80-67で勝利を収めた。

前半はタッチに苦しんだものの、ラスト5分間で6得点を固めた湧川は8得点13リバウンド6アシスト2スティールと攻守に存在感を発揮。ランニングプレーが光った小澤は3本の3ポイントシュートを含むゲームハイの21得点を挙げて勝利に貢献した。日本は2016年大会以来3度目となる決勝に進出。休息日を挟み、8月28日22時30分から韓国と優勝をかけて戦う。

U18男子日本代表12名
ジェイコブス晶(横浜ビー・コルセアーズU18)
マックニールキシャーン大河(Tokyo Samurai)
轟琉維(福岡第一高等学校 3年)
湧川颯斗(福岡大学附属大濠高等学校 3年)
境アリーム(開志国際高等学校 3年)
山田哲汰(白樺学園高等学校 3年)
小澤飛悠(中部大学第一高等学校 3年)
八重樫ショーン龍(仙台大学附属明成高等学校 3年)
坂本康成(中部大学第一高等学校 3年)
星川開聖(洛南高等学校 3年)
副島成翔(福岡大学附属大濠高等学校 3年)
川島悠翔(福岡大学附属大濠高等学校 2年)