八村塁

「今年の塁はみんなが疑問視していたシュートで素晴らしい仕事を見せた」

今年のドラフト全体2位指名でチェット・ホルムグレンがサンダーから指名されるなど、全米屈指の強豪校ゴンザガ大は次々とNBAに有望選手を送り込んでいる。

ウィザーズには八村塁、コーリー・キスパートと2人のゴンザガ大出身選手がおり、同大の指揮官マーク・ヒューが地元メディアの『NBCスポーツ・ワシントン』の取材で、教え子2人について語った。

八村はゴンザガ大には2016年から3シーズン在籍した。ヒューは八村について「今年の塁はみんなが疑問視していたシュートで素晴らしい仕事を見せた」と、3ポイントシュート成功率を一昨年の32.8%から44.7%に向上させた点を称えた。

そして、メンタルヘルスの問題もあってシーズン前半戦を欠場し、42試合の出場に留まった点については、その前の心身ともに過酷な一年を考えれば致し方ないと続けた。「オリンピックなどいろいろなことがあって、彼には本当に長くて過酷な一年だった。スポーツ界において一国の顔を務めることの重圧の大きさを、誰もが理解できているとは思えない。でも、彼がコートに戻ってからは、笑顔で楽しんでプレーしている姿が見て取れる。彼の昨シーズン終盤のプレーは本当に好きだった」

ヒューは、ゴンザガ大に2017年からの4シーズン在籍したキスパートについてもコメントしている。プロ1年目の昨シーズンは77試合出場で平均8.2得点、2.7リバウンドとローテーション入りし、「彼はよくやっていると思う」と語った。「シーズン終盤はコーリーらしいプレーをしていて、成功している姿を見られてうれしい。みんなが彼に大きな期待を寄せていたと思うし、ワシントンで良い立ち位置にいることも分かっていた」

新シーズンのゴンザガ大にもNBA入りを有力視される複数の有望株がいる。八村、キスパートに続く、ウィザーズからドラフト1巡指名を受ける選手が生まれる可能性も十分にある。