リーダーシップを発揮できなければ放出の可能性も
2007年以降、低迷期が続くキングス。昨シーズンはまずまずの戦いを見せたが、勝率を4割に乗せるのが精一杯で、プレーオフ不出場が10年連続となる不名誉な記録を作ってしまった。結果が出なければチーム内に不満や批判が渦を巻くのは当然のこと。エースでありながら独善的なプレーが目立つデマーカス・カズンズには、数年前からトレードの噂が絶えない。
思い通りに行かないと不満をすぐプレーに出してしまうカズンズの性格がチームリーダーに向いていない、という批判は決して的外れではない。しかし、周囲が彼をコントロールできていないのはクラブの問題でもある。
カズンズの放出は数年前から噂されているが、そう簡単な話ではない。ホームアリーナを新設したばかりのキングスは、よほどの見返りでもない限りフランチャイズ・プレーヤーの放出には踏み切れないだろう。
そんなキングスとカズンズの状況について、チームの株主でもあるシャキール・オニールが、自身が出演している『Inside the NBA』で触れた。
オニールは、カズンズがチームのリーダーとしてリーダーシップを発揮すべきと主張。その上で、もし改善されなければ、キングスが大きく舵を切る可能性があると話した。
「カズンズは短気な性格の選手だ。もしキングスが前に進みたいのなら、カズンズがリーダーにならないといけない。今のところ、彼からリーダーとしての資質は見られていない。だからだと思うが、もし改善されなければ、(キングスが)舵を切ることも考えるかもしれないという噂を耳にしている」
カズンズは今シーズンも、平均26.6得点8.6リバウンド2.9アシストと活躍しているが、チームは4勝7敗と黒星先行。カズンズのパフォーマンスがチームの勝利に結び付いていないのが現状だ。
エースの意識改革に期待するか、もしくは大きな方向転換を選択するのか、古豪の決断に注目だ。