日本代表

第1クォーターは拮抗するも、その後は攻守にイランの高さに苦戦

バスケットボール男子日本代表は、インドネシアのジャカルタで行われている『アジアカップ2022』のグループラウンド最終戦でイラン代表と対戦した。

イランはグループラウンドで唯一FIBAランキングが日本(38位)より格上の23位だ。ここまでともに連勝となり、日本vsイラン戦はグループ首位通過をかけた戦いとなった。

日本の先発はこれまでと同じ、富樫勇樹、西田優大、渡邊雄太、吉井裕鷹、ルーク・エヴァンスの5人。両チームともに3ポイントシュートで最初の得点を決めると、吉井が身体を張った守備で相手ビッグマンからボールを奪う。西田も球際の争いで積極性を見せたが、開始2分で個人ファウル2つ目を吹かれたりと、日本はチームとしてもファウルがかさみ、残り7分でチームファウルが4つに。オフェンスでは富樫が3ポイントシュートを2本決め、ベンチから出場した富永啓生もドライブで続いた。しかし、ディフェンスではイランのピック&ロールからのミドルシュートやセカンドチャンスポイントを止めることができず、一時は8点ビハインドに。それでも、張本天傑や須田侑太郎などのセカンドユニットが再び守備の強度を上げ、河村勇輝がオフェンスを活性化させたことで24-27で第1クォーターを終えた。

第2クォーターになると、イランが高さのミスマッチを生かしてインサイドの得点を重ねる。対する日本は河村がペイントアタックを仕掛けて仲間へパスを供給するが、ここでもイランのサイズがある守備を前にフィニッシュを決めきれず得点が停滞。開始5分間を2-10とされ、11点のビハインドを背負った。その後もイランの高さと機動力を生かしたチームプレーに加えて、個々の高いスキルに苦戦し、34-48で前半を終えた。

第3クォーター、日本はより攻守の切り替えを素早くし、相手のディフェンスが整う前に仕掛けていく。また、渡邊以外の選手のペイントアタックも増えたがフィニッシュを決めきれなかったり、ブロックを浴びたりと引き続きイランの高さに苦戦。そんな苦しい時間帯も渡邊がドライブにジャンプシュートと得点を重ねるが、イランのセカンドチャンスポイントやバックドアからの得点を止めることができず、第3クォーター終了時点でビハインドは22点に。最終クォーターはテーブス海が積極的なプレーでチームを引っ張り、井上宗一郎や張本の3ポイントシュートなどでイランに食らいつき、終盤にはオールコートマンツーを仕掛けてポゼッションを奪うなど、最後まで攻め気を見せたが、最終スコア76-88で敗れた。

日本は渡邊がともにチームハイの17得点10リバウンドを記録し、井上が3ポイントシュート4本すべて成功の12得点、テーブスが13分のプレータイムで8得点とゲームハイの8アシストを記録した。

日本はグループラウンドを2勝1敗で終え、グループ2位で決勝トーナメントに挑む。決勝トーナメント初戦は7月19日(火)に行われ、この後に行われるフィリピンvsニュージーランドの敗者と対戦する。