アービング「とんでもない才能の持ち主」
ジェイソン・テイタムの進化が止まらない。テイタムは10月20日にバスケットボールの聖地マディソン・スクエア・ガーデンで行なわれたニックス戦で、決勝点を含む24得点、キャリアハイとなる14リバウンドを記録し、セルティックスが103-101で勝利した。
カイリー・アービングとジェイレン・ブラウンが合計23得点(アービングは16得点、ブラウンは7得点)と苦しみ、ゴードン・ヘイワードが休養のために欠場した中、2年目のテイタムがチームを勝利に導いた。
99-98で迎えた第4クォーター残り21.1秒、直前にダンクを失敗したテイタムだったが、自らオフェンスリバウンドを奪い、体勢を立て直す。パスを受けてティム・ハーダウェイJr.とマッチアップすると、ギリギリまでショットクロックを使い、振り向きざまにフェイダウェイ・シュートを成功させた。リードを3点に広げ、セルティックスが敵地で勝利を収めた。
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— NBA (@NBA) 2018年10月21日
シュートまでの一連の動きは、コービー・ブライアントを彷彿とさせるものだった。この夏コービーに教えを請うたテイタムは、試合後リポーターから、コービーから期待されていることについて聞かれると「秘密」と答えた。
アービングも、成長著しいテイタムに頼もしさを感じており、「とんでもない才能の持ち主」と称えた以外にも、ダンク失敗についてもジョークを交えて触れた。「あれは決めるべきさ。彼にも『俺はお前のためにダンクを決めてやれない。俺に出来るのはパスすることだけだ』と伝えたよ」
テイタムも「(ダンク失敗の)穴埋めをするつもりだった。イージーなのを外してしまったからね」と話した。
今シーズンのセルティックス最大の武器の一つは、リーグトップクラスの選手層。アービングがオフェンスを牽引できなくても、チームにはテイタム、ブラウン、テリー・ロジアー、ヘイワード、アル・ホーフォードらがいる。
テイタムは開幕から3試合で平均21得点、10.7リバウンドと好調を維持している。気の早い話だが、これだけのスタッツを残し、チームの勝利に貢献し続ければ、2年目のオールスター選出も見えてくる。