ウィザーズに残留するのは、このチームで勝てると信じているからと強調
現地8日、ウィザーズは5年総額2億5,100万ドルと言われるマックス契約を結んだブラッドリー・ピールの記者会見を行った。29歳のビールは、2012年ドラフト全体3位でウィザーズに入団すると、2016-17シーズンから昨シーズンまで6年連続で平均20得点以上をマーク。ここまでオースルターに3度選出されるなど、文字通りチームの顔となっている。
現在のNBAにおいて同じチームに10年以上在籍し、エースの役割を担い続ける選手は稀有な存在となっている。だが、ビールはワシントンDCで勝つことに強いこだわりがある。「僕はチャンピオンシップに勝ちたい。それをこの街で達成したいんだ。これまで何度もインタビューで言っているけど、ワシントンDCに残るのは、ここで勝つことができると信じているからさ」
ウィザーズは大都市のチームではなく、補強面で難しい部分があると言われている。だが、過去に同様のスモールマケットがNBAチャンピオンになったこともあり、自分たちにも実現できると続けた。「彼らはドラフトを通して若い選手たちを育て上げて勝ってきた。それと同じことを何故ワシントンができないのだろうか? スター選手が集うスーパーチームだけがすべてではない」
そして、優勝するために移籍するのではなく、愛着のあるこの街で勝利を目指して挑戦を続けることに大きな意味があると強調した。「特にここで勝つことができれば、自分たちを疑っていた人が間違いだったと証明できる。そのために自分ができる可能な限りのことをすべてやるつもりだ。それは4人のオールスター選手と一緒にプレーするためにこのチームを去ることよりも意味がある」
スーパーチームで勝つことに興味はなく、自分を育ててくれたチーム、街への忠誠を貫くビールに好感を抱く人は少なくないはずだ。