指揮官カーも称賛「これで本当の意味でチームの一員」
敵地での試合で、どれだけ会場の雰囲気がホーム寄りになっても、王者ウォリアーズは最後まで勝負をあきらめない。10月19日にソルトレイクシティーで行なわれたジャズとの一戦でも、その姿勢は変わらなかった。そして、劇的なシーンを生み出した。
1点ビハインド(122-123)で迎えた第4クォーター残り2.4秒、ウォリアーズはケビン・デュラントがカットイン後にフェイダウェイシュートをミスするも、リムの下にポジションを取っていたジョナス・ジェレブコが、ティップショットを押し込み逆転に成功。ジャズには0.3秒しか残されておらず万事休すとなり、ウォリアーズが接戦を制して開幕2連勝を飾った。
第3クォーター終了のブザーと同時に、ジョー・イングルズがステフィン・カリーをかわしながら放ったロング3ポイントシュートを成功させた瞬間、ビビント・スマート・ホームアリーナは揺れ、ジャズが試合の流れを完全に手繰り寄せたかに思われた。だが、リードチェンジ33回を記録した熱戦を締めくくったのは、およそ半年前までジャズの選手だった伏兵ジェレブコだった。
ウォリアーズ指揮官のスティーブ・カーは、試合後「これで本当の意味でチームの一員だ」と、新加入のジェレブコを称えた。「チームが変わった時には、何か結果を残そうと思うものだ。練習からハードに取り組んだり、プレーに対する姿勢を見せたりする選手が多い。しかし、決勝点を決めれば、それが結果になる」
殊勲のジェレブコは「最高だね」と、古巣相手の勝利を喜んだ。「この会場では良い思い出ばかり。だからこそ勝ちたかった。それはチームメートにも言っていたんだ。最高だね」
ジェレブコのティップショットが決まった瞬間、ウォリアーズの選手全員が大興奮。ふくらはぎの負傷で欠場したアンドレ・イグダーラもロッカーから飛び出してチームの輪に加わり、ジェレブコを抱きしめて祝福した。
デュラントは「ジョナスが決めてくれてうれしいよ。彼がこの会場で結果を残したがっていたのは知っていたからね。彼が活躍してくれてうれしい」とコメントした。
開幕2戦目ながら、まるでプレーオフのような緊張感に満ちた一戦だっただけに、ウォリアーズにとっては1勝以上の価値がある勝利になったに違いない。
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— NBA (@NBA) 2018年10月20日