レブロンの応援も虚しくヒラリーはオハイオ州を落とす
11月8日に行なわれたアメリカ合衆国大統領選挙で、共和党代表のドナルド・トランプが勝利したことを受け、NBA選手も様々な形で反応を見せている。
投票前に民主党代表のヒラリー・クリントン支持を表明していた、NBA選手会の会長を務めるクリッパーズのクリス・ポールは、自宅で投票結果が決まる様子を家族と見ていたと『LA Times』に話した。ポールは、トランプ氏が第45第アメリカ合衆国大統領になることを息子に説明するのに骨が折れたと言う。
「息子には、選挙の結果を受けてどういうことが起こるのかを説明した。『これがアメリカの一部。投票する自由があって、自分たちは前に進まないといけない』と話して聞かせたよ」
オハイオ州で開催されたクリントン候補の選挙演説に招かれ、同氏への支持を訴えたキャバリアーズのレブロン・ジェームズは、ラッパーのケンドリック・ラマーの楽曲『Alright』に次のメッセージを添えてInstagramに投稿した。
「今朝、目が覚めてからなぜこの曲にピンときたか、その理由を探していたんだ。これからも継続して信念を貫けば(非常に難しいことかもしれないけれど)、僕たちは大丈夫! 子を持つ両親、子供たちを指導するリーダーには、是非とも子供たちにこう伝えてもらいたい。これからも世界をより良いものに変えられる、信念を失ってはいけない、ということを。子供たちは僕たちの世界の未来であり、これまでより強く、結束を維持しないといけない」
ジェームズは、抗議行動を起こすことで答えは導かれないとも主張する。
「今すぐにブーツを履いて、ヘルメットをかぶって反対運動を起こしたいと思う人も多いだろう。でも、それで答えが導き出されるわけではない。愛。嘘偽りのない心からの愛、それから信頼や信念こそ、現状を乗り越えるのに必要なものだ。少数派や女性の人たちには、今回の結果が決して結末ではないことを理解してもらいたい。これは、僕たちにとって乗り越えるべき非常に困難な障害なんだ!!」
またジェームズは、これからも若い世代に良い影響を与える行動を取り続けることを約束。自分の子供たちが模範的な市民になれるよう導くと綴った。
選挙戦の最中、性的少数派や移民に対し厳しい発言に終始したトランプの考えは、多様性を重んじるNBAの理念と合致しない部分が少なくない。トランプ大統領体制となって以降、リーグにも何らかの影響が出る可能性はある。