「1勝3敗でホームに戻るより、2勝2敗で帰れる方が良い。今日は良い仕事ができた」
ウォリアーズのステフィン・カリーは、現地6月10日に敵地ボストンで行われたセルティックスとのNBAファイナル第4戦で、14本中7本の3ポイントシュートを含む43得点10リバウンド4アシストの大活躍を見せて、107-97での勝利の立役者となった。
試合前の時点では、第3戦で痛めた左足の状態が気がかりだったが、蓋を開けてみれば影響を感じさせない素晴らしいパフォーマンスでチームを勝利に導いた。試合後の会見でもケガの状態について聞かれたカリーは「ここ2日間、メディカルスタッフのおかげで最高のリハビリができた。だから試合の大部分で患部を気にすることもなかったよ」と、スタッフに感謝した。
もし負けていたら1勝3敗という状況に追い詰められていただけに、ウォリアーズにとってこの試合勝利し2勝2敗のイーブンに戻せたのは大きい。カリーも「危機感を持って臨まないといけなかった」と話した。「敵地で勝って、シリーズを続けることができて、ホームコートアドバンテージを取り戻せた。それに、自分たちのやり方で流れを作れた」
そしてカリーは「厳しい戦いの末に手にした勝利。第1クォーターにこの試合のトーンが決まったと思う」と試合を振り返った。「1点負けていたけど、第3戦と第4戦では守備に変化があったし、辛い時間帯もなんとか耐えることができて、それからランを決められた。守備で相手の攻撃を抑えて、トランジションを仕掛けることができて全員がプレーに絡んだ。そして終盤に勝負を決められた。フィジカル、集中力、辛抱強さという点でチームの全員を称えたい。1勝3敗でホームに戻るより、2勝2敗で帰れる方が良い。今日は良い仕事ができた」
4年ぶりの優勝まであと2勝に迫った中で、カリーは第4戦で17得点16リバウンドのアンドリュー・ウィギンズ、10本中4本の3ポイントシュートを含む18得点を記録したクレイ・トンプソン、ベンチから14得点を決めたジョーダン・プールらが次戦でもステップアップすることを期待している。
「あと2勝するには、彼らにもっとやってもらわないといけない。それにJP(プール)、ウィグス、クレイなら、試合中のどんな状況だってチャンスを生み出せる。その力がある。ありがたいことに、今日の試合でその力を発揮してくれた」