ステフィン・カリー

「あと4勝するにはチーム全員の力が必要」

2021-22NBAプレーオフは東西カンファレンスファイナルまで終了し、今シーズンの優勝を決めるNBAファイナルの対戦カードは、ウォリアーズvsセルティックスに決定した。

3年ぶりにファイナル進出を果たしたウォリアーズのステフィン・カリーは、現地5月30日の会見でセルティックスの印象について聞かれると「素晴らしいチームで、多くの困難を乗り越えてここまでたどり着いたチーム」と語った。

「試練を乗り越えてきたチームだし、総合力が高い。ベテランもいて、サイズのある選手も揃っている。ウチは勝てると思ってシリーズに臨むけど、彼らをリスペクトしている。(ジェイソン)テイタムと(ジェイレン)ブラウンが先頭に立ち、マーカス・スマートも欠かせない。それに、このリーグで長年プレーしているアル・ホーフォードにとっては初のファイナルで、自分達と同じようにモチベーションも高いはず」

今回のシリーズでは、カンファレンスファイナルでMVPに輝いたテイタム対策が一つの鍵になる。カリーは「彼はダイナミックなスコアラーで、相手のディフェンスを読んでプレーしているし、このプレーオフでも必要な時間帯にステップアップしてきた。彼は厄介な存在」と警戒している。

3年前とは違い、今のウォリアーズにはジョーダン・プールらファイナル未経験の選手も少なくない。彼らへのアドバイスについて、カリーは「雰囲気も独特だし、練習のスケジュールだって今までとは異なる」としつつ、「それでも同じバスケットボール」と答えた。

「話題にもなるし、周りからの見られ方も変わる。試合までの流れに対応しないといけない部分も出てくる。ただ、自分からアドバイスするなら、試合が始まって、第1クォーターの6分間くらいは緊張もするだろうけどすぐに慣れるし、そうなったらバスケットボールをプレーするだけ。ただ、どのポゼッションも重要になるし、疲れや緊張の中で、アドレナリンが出た状態で戦わないといけない。特にウチの戦い方なら、誰がローテーションで使われて、誰が出場しているかによって状況が瞬時に変わってしまう場合もある。だからこそ、あと4勝するにはチーム全員の力が必要になる」

ウォリアーズとセルティックスは2021-22レギュラーシーズンの対戦で1勝1敗だった。カリーは「これはプレーオフなので過去の対戦は参考にならない」ともコメントしている。「プレーオフでアジャストしないといけない要素も出てくるし、楽しみにしている。それに、独特な雰囲気のボストンでの試合もね。歴史のある球団が相手だし、ボストンにファイナルが戻ってくるのだから、特別なシリーズになるよ」