指揮官も称賛「守備に関して、彼がいなかったらどうなっていたか分からない」
ウォリアーズが3年ぶりにNBAファイナル進出を決めた直後、アンドリュー・ウィギンズはプレーオフを逃したここ2年を振り返り、「美しい物語」と語った。
2020年2月にティンバーウルブズからウォリアーズにトレードされた彼は、移籍から3年目の今シーズン、大きく飛躍した。個人のスタッツだけを見れば、ここ2シーズンと遜色ないものの、ウォリアーズの選手たちは口を揃えてウィギンズの貢献を称えている。ウォリアーズ加入直後こそ、チーム内での役割が不透明と思われていたウィギンズだったが、今では攻守に欠かせない存在になった。
ヘッドコーチのスティーブ・カーも、マーベリックスとの西カンファレンスファイナル中に「ウィギンズのトレードがすべての鍵になった」と称賛した。「何度も言っているが、2019年のシーズン後、我々はアンドレ(イグダーラ)やショーン・リビングストン、ケビン(デュラント)らウイング陣のディフェンダーを失った。クレイ(トンプソン)もケガでチームを離れていたし、守備におけるウイングのコアがいない状態だった。でも、ウィギンズの獲得によって、ウイングディフェンスを構築することが再び可能になった。ウィグス(ウィギンズの愛称)は素晴らしいし、ここ数年で成長している。彼はウチに完璧にフィットしているよ。守備に関しては、彼がいなかったらどうなっていたか分からない」
ウィギンズ本人は、与えられた役割を理解してプレーしている今について「試合に勝つために努力している。それが一番大切なこと」と、マブスとのシリーズを制した第5戦後の会見で語った。「チームから得点での貢献を求められれば決めにいく。守備での貢献を求められればディフェンスする。リバウンドでの貢献を求められればリバウンドを取りに行く。僕はチームが勝つために必要なことをやっているんだ」
ウィギンズは、カーとアシスタントコーチによって作られたシステムを「ウィニングシステム」と呼んでいる。そして、現在に至るまでステフィン・カリー、トンプソン、ドレイモンド・グリーンという黄金期を作り上げたコアメンバーから受けた影響についても、こう語った。
「オフェンスからディフェンスに至るまで、ウチの素晴らしいシステムで彼らとプレーすることで多くを学べている。チームの全員が良いリズムに乗れているし、全員がやるべきことをやっている。これはウィニングシステムだよ」