パスカル・シアカム

「次の試合もこれまでと同じようにやるだけ」

現地4月25日に行われたプレーオフファーストラウンド、ラプターズvsセブンティシクサーズの第5戦は、パスカル・シアカムが23得点10リバウンド7アシスト、プレシャス・アチウワがベンチから17得点7リバウンドを記録し、ディフェンスが機能したラプターズが103-88で勝利した。

シリーズ3連敗から連勝したラプターズは、ホームでの第6戦を行う権利を勝ち取った。NBA史上初となる0勝3敗からの大逆転を達成するにはあと2勝しなければならないが、ラプターズの選手たちは重圧を感じずに落ち着いてやれている。シアカムは「プレッシャーを感じてしまう場合もあるけど、チームの全員が落ち着いてやれるようにしないといけない」と言う。「相手に点を決められても、コーチ陣が指示するプレーを実行できていれば、こちらも点を決めるチャンスが生まれる」

もう1敗も許されない状況でも、シアカムは「次の試合もこれまでと同じようにやるだけ」と平常心を保てている。「見ての通り、第3戦までは自分たちが求めていた形にならなかった。それでも試合を分析して、修正してきた。そしてウチのゲームプランを信じてやっている。より努力していて、それが機能しているのだと思う。自分たちがやっていることを信じて、ゲームプラン通りにやっている。それで出る結果を受け入れるだけさ」

3連勝からの連敗を喫したシクサーズは、エースのジョエル・エンビードが右手親指の負傷を抱えながらプレーするなど、雲行きが怪しくなり始めている。第5戦で20得点11リバウンドだったエンビードは「自分のディフェンスがひどかった」と、自身を敗因に挙げた。「説明は必要ない。もっとエネルギーを注いで、もっと良いプレーをしないといけない。それだけだ」

そしてエンビードは、シリーズ突破に必要な1勝を得るために必要なことを挙げた。「レシピは一緒。ターンオーバーをせず、オフェンシブリバウンドを奪う。確実に守備のレベルを上げないといけない。3連勝できたのには理由があるんだ」