今シーズン初の2試合連続2桁得点をマーク
川崎ブレイブサンダースはホームのとどろきアリーナで行われた新潟アルビレックスBBとの連戦を2連勝で終えた。
川崎はタイムシェアをしっかりと行いつつ、出てくる選手それぞれがハードな守備と積極的なオフェンスを見せ、第1戦を25点差、第2戦では40点差をつけての快勝を果たした。
この2試合で目立った活躍を見せたのが熊谷尚也だ。第1戦で3ポイントシュート6本中3本成功を含む13得点と2リバウンド1アシストを記録すると、第2戦では18分15秒の出場でフィールドゴール5本中4本成功の11得点3リバウンド1アシスト1スティールをマークし、出場時の得失点差を表すプラスマイナスではパブロ・アギラールの+37に次ぐ、+22を挙げて勝利に貢献した。
熊谷にとって2試合連続で2桁得点をマークしたのは今シーズン初めてのことだった。ケガの影響などで今シーズンは50試合のうち31試合の出場となっている熊谷だが、シーズン最終盤に来て調子が上がってきていることは川崎にとって大きい。
熊谷は自身のコンディションについて「この2試合で良いパフォーマンスができたかなとは感じています」と語りつつ、まだ満足のいく内容ではないとも続けた。「まだまだ細かいところ、ディフェンスの連携やオフェンスのスペーシングの取り方だったり、相手の動きを見るというところは、まだまだミスがあると思います。そこをまだ伸ばしていきたいなとは感じています。ただ、この2日間に関しては良いパフォーマンスができました」
また、チームとしても「昨日の反省点だったディフェンスをしっかりと反省して、40分間、川崎のバスケットをやろうということで、一試合を通して表現できたところが良かったです。次の千葉戦に向けて良いゲームができたかなと思います」と語る。
熊谷が語ったように、川崎は明日の水曜ナイトゲームでホームに東地区首位を走る千葉ジェッツを迎える。川崎もすでにチャンピオンシップ進出は決定しているが、ホーム開催権獲得に向けて、シーズン最後の試合まで負けられない戦いが続く。
それでも水曜と土日でゲームが組まれているタフな状況の今、チームでの練習時間を十分に確保することは難しい。だからこそ、日々の試合の中で自分たちの課題と向き合い、シーズン最終盤、そしてチャンピオンシップに向けて良い準備を進めていく必要がある。
熊谷は「誰が出ても強度の高いバスケット、川崎のバスケットを40分間できたことが今日の収穫」と新潟戦での収穫を語ると、「次の千葉戦は本当にタフなゲームになると思うので、どんな状況でも川崎のバスケットをやるための準備ができたのかなと思います」と千葉戦への意気込みを語った。
レギュラーシーズンにおいて千葉との対戦は次が3度目で、とどろきアリーナに千葉を迎えるのは今シーズン初めてだ。『川崎のバスケット』を試合を通じて展開し、ホームのファンの前で勝利を挙げることができれば、チャンピオンシップに向けて良いリズムに乗れるはずだ。