「何が何でも勝たないといけなかった」
現地3月5日に行われたウォリアーズvsレイカーズの一戦は、シーズンハイの56得点を記録したレブロン・ジェームズの個人技で劣勢を跳ね返したレイカーズが124-116で勝利した。
第3クォーター終了までに40得点に達していたレブロンは、第4クォーターも圧巻のパフォーマンスを披露した。91-97で迎えた残り9分9秒からレブロンが3本続けて3ポイントシュートを成功させてレイカーズが逆転すると、試合は点の奪い合いに発展。レブロンの個人技により息を吹き返したレイカーズは、110-110の同点から14-6のランでリードを広げて勝利し、連敗を4で止めた。
試合後のインタビューで、レブロンは「何が何でも勝たないといけなかった」と語った。「周知の通り、ウチはアップダウンが激しいシーズンを送ってしまっている。今日は強豪との対戦で、何としても勝ちたかった」
NBA史上、37歳以上で1試合50得点超えを達成した選手は、マイケル・ジョーダン(2001年に51得点)、コービー・ブライアント(2016年に60得点)、ジャマール・クロフォード(2019年に51得点)、そしてレブロンしかいない。
試合後の会見で、年代ごとにプレースタイルが変化するNBAでコンスタントに結果を残せている要因を聞かれたレブロンは「考え方、意識も成長させないといけない」と答えた。「昔はペイントを制するスタイルで、僕がリーグでプレーするようになった時代は、ビッグマンにボールを預けるスタイルだった。それから数年が経って、パスとカッティング、その数年後にはピック&ロールを多用するようになって、ステフ(ステフィン・カリー)がリーグに来てからは年々3ポイントシュート重視のスタイルに変わっていった」
「選手として対応しないといけない。常に成長する方法を見いだして、意識や考え方も成長させられなければ取り残されるだけだ。自分のプレーを変えただけではなくて、どのスタイルにも、どの時代にもフィットするように変えてきた。きっと僕のプレーは、偉大なジェームズ・ネイスミス(バスケットボールの考案者)の時代から現在まで、どの時代にもフィットすると思う。これからもリーグのスタイルが変わっても、考え方や意識を成長させて、時代にフィットするプレーを続けたい」
レブロン頼みの状況に変化が見られないレイカーズだが、連敗脱出が一つのきっかけになるかもしれない。残り19試合でどこまで順位を上げ、どこまでチームケミストリーを改善させられるか、今後の試合に注目したい。