「まったくもって、理解に苦しむ」と語気を荒げる
『NBA.com』で毎年恒例となっているNBA30チームのGMによるアンケート。キャッチーな話題であり、開幕1週間前というタイミングも加わって大きな話題となり、日本でも多くのメディアで取り上げられた。
だが、ウィザーズの指揮官、スコット・ブルックスは、先発ポイントガードのジョン・ウォールが『ベストパサー』に選出されなかったことに対して驚き、不満を述べた。
『ベストパサー』のアンケート結果を『Washington Post』の記者から知らされたブルックスは、「だからそんなものは見ないようにしている。まったくもって、理解に苦しむ」と、語気を荒げた。
「ジョンはバスケットボールを始めた頃からベストパサーとして知られている。なんてひどい結果だ。GMではなく、各チームのコーチを対象にするアンケート調査に変えるべきだ」
ウォールはこれまでオールスターに3回選出されているNBAを代表するポイントガードだが、ウィザーズ外では高く評価されることが少ない。この理由を聞かれたブルックスは、しばらく考えた末、こう答えた。
「30人のGMによるアンケートだから、リーグ全員の意見ではない。単に30人によるアンケート結果だ。彼はパスを優先させる選手であり、毎シーズン、アシスト数でリーグ上位に入っている。誰だって、ジョンがベストパサーの一人だという共通認識を持っているはず。彼自身も、リーグの全選手、全コーチからリスペクトされていることを理解していると思う」
GMアンケートの結果、ベストパサー1位に選出されたのはクリッパーズのクリス・ポールで、62.1%の票を集めた。以下、2位にはキャバリアーズのレブロン・ジェームズ(20.7%)、3位にはティンバーウルブズのリッキー・ルビオ(10.3%)、以下次点にブルズのラジョン・ロンド、セブンティシクサーズ新人のベン・シモンズが選出されている。