「彼はジミー・バトラーのような存在になれる」
4年連続でプレーオフ進出を逃したブルズは、今オフにデマー・デローザンとロンゾ・ボール、アレックス・カルーソを加え、ザック・ラビーンやニコラ・ブーチェビッチと並ぶ豪華戦力を揃えた。
そんなブルズは今シーズン、健康安全プロトコルやケガで主力が抜けたり、今もロンゾとカルーソが離脱中だが、現在32勝18敗で東カンファレンス首位を走っている。チームを牽引しているのはエースのラビーンとデローザンだが、好調の要因の一つにルーキー、アヨ・ドスンムの成長もある。
シカゴ出身でイリノイ大に進学後、地元の球団からドラフト全体38位で指名されてブルズに加わったドスンムは、ここまで出場した46試合のうち12試合で先発を務め、平均7.7得点、2.7リバウンド、2.3アシストを記録。プレータイムが伸びるとともに得点も伸び、年明け以降は2桁得点を挙げる試合が増えている。現地2月1日のマジック戦でも13得点9アシストを挙げてチームの勝利に貢献した。
指揮官のビリー・ドノバンは以前、「彼には素晴らしい姿勢が備わっている。これからもチームにインパクトを与えてくれるだろう」とドスンムを称えていた。
そして先日、ドウェイン・ウェイドもドスンムについて「彼はドラフトで下位指名だったけど、地元のチームでプレーする機会を得ることができた」と語り、こう彼を称えた。
「この選手のプレーを見て、バスケットのゲームのやり方を知っていると思った。彼はすぐに試合のリズムをつかみ、相手のベストプレーヤーに対してディフェンスすることができる。ある試合でドスンムが20点以上挙げた姿を見た時に、この選手はカワイ・レナードのような、ダイヤモンドの原石のような選手だと思った。これからも努力を続ければ、彼はジミー・バトラーのような存在になれると思うよ」