エンビードが不在、トバイアス・ハリスは「全員の努力でつかんだ勝利」
現地1月31日に行われたグリズリーズvsセブンティシクサーズの一戦は、オーバータイムの末にシクサーズが122-119で勝利した。直近21試合連続で出場していたジョエル・エンビードが休養したが、不動のエース不在でもシクサーズは西カンファレンス上位のグリズリーズを撃破した。
ジャ・モラントのアクロバティックなレイアップでグリズリーズが第4クォーター終了間際に111-111の同点に追い付いた試合は、48分間の戦いで決着がつかず、オーバータイムにもつれた。モラントはこの時点でフィールドゴール25本中14本成功(56%)の34得点と絶好調。彼をどう止めるかが勝負の分かれ目だった。
延長戦では先にグリズリーズが頭一つ抜け出し、残り2分半までにリードを4点(119-115)に広げる。それでもホームのシクサーズは、残り1分30秒にダニー・グリーンの3ポイントシュートで1点差(118-119)に迫ると、モラントを徹底マーク。
アンドレ・ドラモンドがモラントのフローターをブロックすると、次のポゼッションでもモラントは3ポイントシュートをミス。するとシクサーズは、タイリース・マクシーが緩急をつけた動きから一気にコースト・トゥ・コーストのドライビングレイアップをねじ込んで逆転に成功する。
タイムアウトを取ったグリズリーズは再開後にモラントにボールを渡すが、シクサーズはペイント内で4人で囲い込む。ファウルで仕切り直しとなったグリズリーズの再びのポゼッションでも、再びモラントを囲い込んで自由を与えない。モラントは右コーナーでフリーになったザイール・ウィリアムズにパスを出すが、この3ポイントシュートが決まらない。残り時間は4秒、リバウンドを奪ったマティース・サイブルが前線へと放り投げたパスは時間稼ぎのつもりだったのだろうが、マクシーはこれに反応して走り出していた。結果として試合終了のブザーとともにワンマン速攻のレイアップを沈め、熱戦に終止符を打った。
5連勝のシクサーズは、マクシーが33得点8アシスト、トバイアス・ハリスが31得点、ドラモンドが16得点23リバウンドで勝利に貢献した。ハリスは「全員の努力でつかんだ勝利だ。どうしても今日の試合に勝ちたかった」と試合後にコメントした。
連勝が3で止まったグリズリーズは、モラントが37得点を記録。それでもオーバータイムの5分はシュート成功1本と封じ込まれた。キャリアハイの34得点を記録したデズモンド・ベインは「ビッグゲームは好きなんだ」と激闘を振り返る。「お互いに良いプレーができたし、死力を尽くして戦った。だから結果を受け入れるよ」