両クラブの攻撃型ポイントガードが勝利のカギに

アルティーリ千葉のホームアリーナで行われたB2プレーオフファイナルズは富山グラウジーズが先勝。第2戦ではA千葉がレギュラーシーズンで最高勝率を記録した意地を見せつけ、このシリーズを1勝1敗とし、王者の決定は今日の第3戦へ持ち越された。

第1戦は両チームとも固さ見える出だしとなりターンオーバー、シュートミスが多く見られる。序盤に富山が抜き出るように見られたが、第2クォーターに入るとA千葉がセカンドチャンスからブランドン・アシュリーやデレク・パードンが持ち前の力強さでゴール下を制圧し、12回のリードチェンジをする白熱した展開に。前半終了間際に富山の宇都直輝が気迫のドライブでブザービーターをねじ込んで主導権を渡さず、後半にはペイントエリアを攻略し、最大得点差18点まで伸ばす。A千葉も残り3分から黒川虎徹、杉本慶、前田怜緒の日本人トリオが16点を決める怒涛の追い上げを見せるが一歩及ばず、92-98で富山が先勝した。

A千葉にとって後のない第2戦、3分間で13-1のリードを奪うと第2クォーターには合計6本の3ポイントシュートを沈める。この試合では、成長著しい黒川が7本の3ポイントシュートを含む25得点5アシストで攻撃のタクトを振り、A千葉の高い得点力を引き出した。対する富山はユージーン・フェルペスが18得点、5本のオフェンスリバウンドを含む15リバウンドでダブル・ダブルを記録するも、セカンドチャンスポイントが思うように取れず、攻撃の要であり、チームハイの平均アシスト数を誇る宇都も思うようなプレーができず敗戦。シリーズは1勝1敗となった。

優勝をかけた第3戦は本日の18時から千葉ポートアリーナで行われる。