ジェイレン・グリーン

親交深いカリーに「憧れみたいな感情で見ることはもうないよ」

現地23日、ロケッツはウォリアーズとのプレーオフファーストラウンド第2戦を戦い、109-94で快勝。シリーズを11敗のタイとしている。

1クォーター途中、ウォリアーズのジミー・バトラーがアメン・トンプソンとの接触で負傷退場。攻撃の起点となるバトラーを失ったウォリアーズにロケッツは強度の高いディフェンスを続け、第1クォーターの18失点を筆頭に試合を通して堅守をキープ。前半で14点のリードを奪うと、後半も常に2桁のリードを維持する会心の勝利だった。

ロケッツのオフェンスの主役となったのはジェイレン・グリーンで、3ポイントシュート8本成功を含む38得点と6アシストを記録。また、3スティールなどディフェンスでもしっかりと貢献した。

85-95とオフェンスが沈黙して敗れた第1、グリーンもキャリア4年目で迎えた初のプレーオフで、フィールドゴール15本中3本成功のみの7得点と良いところがなかった。初戦についてグリーンは「会場が明るく感じて、観客はたくさんいて、コートもいつもより大きく見えた。それで落ち着くことができなくて、足は少し震えていた」と明かす。

だが、「これもプロ生活の一部」としっかりと気持ちを切り替えたグリーンは、この試合ではいつも通りのプレーを遂行。「今日は自分の仕事をしてしっかりとやり返すことができた。最初から積極的に行くマインドセットで、いつもの自分を取り戻せた」

自身の活躍によってつかんだキャリア初のプレーオフ勝利について「特別なことだけど、僕たちのやるべき仕事は終わっていない」と話すグリーンは、チームメートのトンプソンと同じくカリフォルニア出身。学生時代にはウォリアーズのステフィン・カリーが主催するキャンプに参加し、カリーとワークアウトを行ったこともあるなど親交が深い。

こちらについては「プレーオフの舞台で彼と対戦できるのは最高だ」と感慨深さをにじませたグリーンだが、「ただ、憧れみたいな感情で見ることはもうないよ」と、目の前の倒すべきライバルとしてしか彼を見ていないことを強調している。

エースであるグリーンの大きなステップアップは、ロケッツにとって1勝以上の価値がある。