ジミー・バトラー

「ヒートでのプレーがなければ今の自分はいない」

現地25日、ウォリアーズはアウェーでヒートと対戦した。2月に電撃トレードでウォリアーズに加入したジミー・バトラーにとっては5シーズン半に渡って在籍した古巣への初の凱旋試合。多くの注目が集まったが、ステフィン・カリーを骨盤挫傷で欠くウォリアーズは序盤からリードを許し、86-112と良いところなく大敗を喫した。

連敗となったウォリアーズは4131敗。バトラーは29分出場でフィールドゴール12本中5本成功の11得点6リバウンド2アシストに留まった。

バトラーは2020年、2023年にヒートをプレーオフで2度のファイナル進出に導くなど、大黒柱として歴史に残る活躍を見せた。この功績をたたえ、試合前の選手紹介でバトラーの名前が流れる時にはトリビュートビデオが流された。

「いつも言っているように、この街、ファンベースのことをたくさん愛している。ビデオは素晴らしかった」と古巣の歓迎に感謝したバトラーだったが、「そんなに感傷的になることはなかった」と振り返り、試合ではあくまで勝つことのみに集中していたと続ける。

「(ヒートの選手とは)少し話したくらいだ。僕はここにバスケットボールをプレーするために来た。移籍してから彼らと話していないけど、それは悪いことではない。僕は常に今であり、これからにフォーカスしている。だから、マイアミには戦うため、自分の仕事をやるために来た」

バトラーは首脳陣と喧嘩別れの形で移籍を要求し、ヒートを去った。だが、今の彼にわだかまりはない。「マイアミ・ヒートのジャージーを着て、このリーグで選手、リーダーとして成長することができた。彼らが手助けをしてくれたことに感謝している。ヒートでのプレーがなければ、今の自分はいない。誰かチームの誰かに敵意を持つことはない」

バトラーにとって、ヒートでの日々は美しい記憶として完結している。今の彼は、ウォリアーズでどう勝ち上がっていくのか、そのことしか考えていない。

「試合に勝てなかった。それ以外については特に気にしない、勝てばすべてが良くなり、大丈夫だ。僕たちは常に危機感を持っている。結果について言い訳をしないし、それはこれからも同じだ」