写真=Getty Images

今夏に退団したバーンズとボーガットに「WELCOME BACK」

ケビン・デュラントの獲得によって、押し出される形でマーベリックスに移籍することになったハリソン・バーンズとアンドリュー・ボーガット。ウォリアーズを強豪に押し上げ、2015年優勝の一翼を担った2人が、マーベリックスの選手としてオラクル・アリーナに戻ってきた。

第1クォーターの中盤、タイムアウトで試合が中断した際に2人の「功労者」をねぎらうハイライトムービーが流された。「WELCOME BACK」のメッセージとともにムービーが終了すると、会場のウォリアーズファンはスタンディングオベーションで2人に感謝を表した。

もっとも、歓迎されたのは『元ウォリアーズとしての2人』だけで、マブスは手痛い目に遭った。ウォリアーズの『スーパーカルテット』が圧巻のパフォーマンスを見せ、エースのダーク・ノビツキーとボーガット、ホセ・バレアを欠く手負いのマブスを相手に大勝したのだ。

クレイ・トンプソンは第1クォーターだけで4本の3ポイントシュートを含む18得点の荒稼ぎを見せ、ウォリアーズは34-15と大量リードを奪う。第2クォーターに入っても、ステファン・カリー、ドレイモンド・グリーン、デュラントの3ポイントシュート攻勢でリードを広げていく。

マブスはバーンズを中心にオフェンスを展開するが、主力不在が響いてペイントエリアを有効に使えない。パスは外を回るばかりで、リズムをなくしたシュートは精度を失った。

ウォリアーズは前半だけで18本中13本と超高確率で3ポイントシュートを沈めて67-36と大量リードを奪うと、後半はセカンドメンバー中心の構成で戦い、余力を残しながらも116-95で完勝した。

デュラントが28得点10リバウンド、グリーンが16得点10リバウンドのダブル・ダブルを記録。カリーが24得点、トンプソンが20得点と『スーパーカルテット』が圧倒的なパフォーマンスを見せた。トンプソンが開幕から低調だったが、2試合連続20得点オーバーと復調の兆しが見え始めた。

そうは言っても、まだまだ選手個々は試合を重ねながらコンディションを上げている状態、チームとしてのケミストリーもまだまだ未完成。ウォリアーズは底知れない力をまだ秘めているようだ。

兄のステファン・カリー(左)と弟のセス・カリーの兄弟対決は兄の貫禄勝ちとなった。