浜口コーチ「アグレッシブでしたし、しっかり守ったという印象です」
広島ドラゴンフライズvs富山グラウジーズの第2戦はジョシュア・スミスとブライス・ジョンソンの2人で9本のオフェンスリバウンドを獲得し、合計37得点を挙げるなど、インサイドの攻防を制した富山が89-75で勝利した。
広島がゾーンで中を締めるも、スミスはそれを意に介さずパワープレーで得点し、ジョンソンもオフェンスリバウンドからセカンドチャンスポイントを挙げる。インサイドへの警戒が強まった際には宇都直輝がゴールへアタックし、速攻も2本も出るなど、富山が抜け目のないオフェンスを展開し先行した。それでも、広島はフィジカルに定評のあるグレゴリー・エチェニケを投入したことでペイントでの失点を最低限に抑えると、一瞬の隙を突いた辻直人と朝山正悟が3ポイントシュートを沈めて15-19と食らいついた。
その後もインサイドの優位を生かし、ゾーンディフェンスが機能した富山がペースを握った。ボールマンへプレッシャーをかけつつ、ポストへのパスもケアしたことで、広島はボールラインが落ちず、ボールが外を回るだけのタフショットを打たされることに。一方の富山も軽率なターンオーバーからポゼッションを失うが、インサイドアタックから数的有利な状況を作り出し、ジュリアン・マブンガが3ポイントシュートを沈めるなど効率の良さが目立った。また、積極的にアタックした水戸健史がこのクォーターで6得点を固め、インサイド一辺倒にならなかった富山が10点をリードして前半を終えた。
ジョンソンとスミスのハイ&ローで後半最初のオフェンスを成功させた富山は再びインサイドを強調。ショットクロックわずかな場面で今シーズン初となる3ポイントシュートを沈めたジョンソンはミドルシュートも確実に沈めて9得点を挙げれば、スミスもこのクォーターだけで4本のオフェンスリバウンドを獲得し8得点とインサイドを支配した。アグレッシブなディフェンスは効いていたが、開始4分半でチームファウルが5に到達し、宇都も5分を切った場面で個人4つ目のファウルを犯してしまう。それでも、ディフェンスの強度、オフェンスの精度はともに落ちなかった。そして残り3分40秒、晴山ケビンがバックドアからバスケット・カウントを獲得し、ボーナススローも決める3点プレーでリードを20の大台に乗せた。
その後、トーマス・ケネディの3ポイントシュートやチャールズ・ジャクソンのポストプレーに手を焼き、12点差に迫られたこともあったが、小野龍猛が2本、ドワイト・ラモスが1本の3ポイントシュートをそれぞれ沈めるなど、要所を締めた富山が最後まで2桁以上のリードを保ち逃げ切った。
浜口炎ヘッドコーチは「2日間通して選手たちが非常に集中して良いゲームができたと思います。ディフェンスもアグレッシブでしたし、しっかり守ったという印象です。今日は特に課題となっているターンオーバーが10個で、本当に2日間選手たちがよく頑張ったと思います」と総括した。
積極的なドライブや飛び込みリバウンドなど、いぶし銀な活躍を見せた水戸もディフェンスを勝因に挙げた。「2試合を通して、チームとして良いディフェンスができたと思います。そのディフェンスから自分たちのオフェンスのリズムができたと思うので、チームディフェンスが鍵となった試合だった」
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