ルーキー史上初となる21得点10アシスト、フィールドゴール成功率90％を記録
ブルズのアヨ・ドスンムは、現地1月15日に行われたセルティックス戦でNBAルーキーとして史上初の快挙を成し遂げた。
シカゴ出身でイリノイ大に進学後、地元の球団からドラフト全体38位で指名されてブルズに加わったドスンムは、ここまで37試合に出場して、平均プレータイム20.3分で6.7得点、2.1リバウンド、1.4アシストを記録し、チームの勝利に貢献している。
そのドスンムがセルティックス戦で3本の3ポイントシュートすべてを含むフィールドゴール10本中9本を決めて21得点10アシストをマーク。1年目の選手で21得点10アシストに加えてフィールドゴール成功率90％を記録したのはドスンムが史上初となったが、試合には112-114で敗れたため笑顔はなかった。
「NBAは試合数も多くて、直近の試合でどういうパフォーマンスをするかが問われる。一喜一憂していられない」と語ったドスンムは、1月14日に96-138で大敗したウォリアーズ戦で無得点に終わったことを悔いていた。「金曜の試合は自分の基準に全く達していなかった。でも、今日の試合は前の試合よりも良いプレーをするチャンスでもあった。だから強い気持ちを持ってやりたかった」
「コーチ・（ビリー）ドノバンからは、僕たちがハードにプレーしていないと指摘された。4歳からバスケットボールをやってきて、これまで指導されたコーチ全員から言われてきたことだけど、ハードにプレーするのは勝負をする上で欠かせない一つの要素なんだ。だからできるだけハードにプレーしたい。僕はハードワークを信条にしている選手だし、コーチから言われたことをしっかりこなしたい」
言葉通りにセルティックス戦でキャリアハイを更新したドスンムは「選手として短期間で成長しないといけない」とも語った。「シーズン序盤から新型コロナウイルスやケガで離脱している選手がいる。まだチームの力を発揮できていないから、僕が成長しないといけない。コーチから対戦相手のベストプレーヤーをガードするよう求められるのは褒め言葉みたいなもの。これからも自分のプレーを心がけたい」
ブルズはレギュラーシーズン前半戦を27勝14敗で終え、東カンファレンス1位につけている。このペースを後半戦も維持できれば5年ぶりのプレーオフ進出はおろか、その先も見えてくるだろう。
プロ1年目のドスンムにとって、NBAのレギュラーシーズン後半戦は年間27〜37試合の大学バスケットボールとは異なり、未知の領域になる。ルーキーイヤーからローテーションに入れたとはいえ、彼に慢心はなく「これからも成長し続けてみせる」とさらなるレベルアップを誓っている。
