ジェイレン・ブランソン「かなりクレイジーだ」
NBAでオミクロン株が猛威を振るっている。現地12月22日には、マーベリックスのエース、ルカ・ドンチッチが健康安全プロトコル入りとなった。ドンチッチは左足首のケガで5試合を欠場しており、ようやく復帰と見られていたが、またしばらくチームから離れることになる。マブスでは他にもティム・ハーダウェイJr.とマキシ・クレーバー、レジー・ブロック、トレイ・バーク、ジョシュ・グリーンと、6名が健康安全プロトコル入りとなった。
すでにマブスは試合催行が可能な選手数を確保するために、テオ・ピンソンとマーキース・クリスと10日間契約を結び、この2人は22日のティンバーウルブズ戦に出場している。さらにジョージ・キング、カーリック・ジョーンズ、ブランドン・ナイト、チャーリー・ブラウンJr.と選手を補充して、この局面を乗り切ろうとしている。
ドンチッチ不在の間、先発ポイントガードとしてチームを支え、ウルブズ戦では28得点6アシストと『ドンチッチ級』のパフォーマンスで勝利に貢献したジェイレン・ブランソンは、「かなりクレイジーだ」とチームの現状を語る。
「コートに出てプレーするのがバスケットボール選手の仕事だ。だから何とかこの局面を乗り切るよ。プロトコル入りとなった仲間たちが無事なのは何よりの救いだ。マブスのチームメートだけじゃなく、他のチームの選手も、世界中の人々が一日も早く回復することを願いたい」
もっとも、事態はより悪くなることも考えられる。ヘッドコーチのジェイソン・キッドは「リスクを避けるために、試合に出ない選手はベンチに入れない」と語っていたが、ドンチッチはウルブズ戦のベンチにいた。次の試合での復帰が見込まれており、試合の雰囲気を肌で感じたかったのかもしれないし、仲間を鼓舞することでチームに貢献したかったのかもしれない。ただ、これが次のプロトコル入り選手を生み出す可能性も否定できない。
現地23日にはバックスと、25日のクリスマスゲームではジャズとの試合が予定されているが、ドンチッチの出場はほぼ不可能となった。それどころか、ルーキーばかりで試合をすることにもなりかねない。マブスに限らず、どのチームも非常に苦しいやりくりを強いられることになる。