文=鈴木健一郎 写真=B.LEAGUE

プレータイムあたりの得点ではチャップマンが1位

Bリーグは第3節までの6試合が終了。ここで各スタッツの上位を見ていきたい。

得点数/PTS

順位 得点 1試合平均 選手名 チーム
1 162 27.0 ニック・ファジーカス 川崎
2 117 19.5 クリント・チャップマン 新潟
3 111 18.5 ジャスティン・バーレル 名古屋
4 111 18.5 ジェイソン・ウォッシュバーン 横浜
5 108 18.0 ジュリアン・マブンガ 滋賀
6 105 17.5 ディオン・ライト 仙台
7 104 17.3 ダバンテ・ガードナー 新潟
8 99 16.5 ジェロウム・ティルマン 名古屋
9 94 15.7 アイラ・ブラウン SR渋谷
10 93 15.5 金丸晃輔 三河

得点は予想通りと言うべきか、昨シーズンのNBL王者である川崎のエース、ニック・ファジーカス。ただ数字はライバルを大きく引き離している。これだけの数字を残せている秘訣は、シュート試投数の多さ。6試合で放ったシュートは117本でリーグトップ。他に100本を超えているのはマブンガ(101本)だけ、90本台もチャップマン(97本)しかいない。ゴール下に限らないシュートレンジの広さ、またシュートに持ち込むまでのプレーの幅の広さが、ファジーカスのシュート数、ひいては得点数に繋がっている。

一方、少ないシュートで効率よく得点を稼いでいる、つまりシュート成功率で目立つのはジェイソン・ウォッシュバーン。フィールドゴール69本中46本を決めている(66.7%)。これに続くのはアイラ・ブラウンで55本中35本(63.6%)。1試合平均得点が2桁に乗る49選手のうち、フィールドゴール率が60%を超えるのは京都のケビン・コッツァー(60本中36本、60.0%)と三河のアイザック・バッツ(38本中25本、65.8%)の4人だけだ。

また、クリント・チャップマンは開幕節の2試合がベンチスタートで出場時間が短かったにもかかわらず2位にランクイン。出場時間あたりの得点ではファジーカスを上回るリーグトップとなっている。

シーホース三河2年目の長谷川はスターター起用の機会も増えて飛躍の時を迎えており、3ポイントシュート成功率でトップに立つ。

3ポイントシュート成功率/3P%

順位 成功率 3PM/3PA 選手名 チーム
1 76.9% 10/13 長谷川智也 三河
2 72.2% 13/18 アイラ・ブラウン SR渋谷
3 56.3% 9/16 クリント・チャップマン 新潟
4 52.9% 18/34 笹山貴哉 名古屋
5 48.3% 14/29 アールティ・グイン SR渋谷
6 48.0% 12/25 安藤誓哉 秋田
7 47.6% 10/21 石川海斗 仙台
8 46.4% 13/28 金丸晃輔 三河
9 45.8% 11/24 小野龍猛 千葉
10 45.0% 9/20 細谷将司 横浜

3ポイントシュート成功率のトップは13本中10本(76.9%)を決めている三河の長谷川智也。もっとも、一番多くの3ポイントシュートを決めているのは名古屋の笹山貴哉の18本(試投数34、52.9%)だ。そして外角シュートは積極的に打つことも大事。最も多くの3ポイントシュートを放っているのはジュリアン・マブンガの54本。17本成功は笹山に続く2位の数字だ。これに続くのはジョシュ・ハレルソンとタイラー・ストーンの38本だから、マブンガの積極性は突出している。

京都の岡田優介のフリースロー成功数は20で日本人選手でトップ。成功数トップ20のうち成功率90%超えは岡田と古川孝敏だけだ。

フリースロー成功率/FT%

順位 成功率 FTM/FTA 選手名 チーム
1 100.0% 10/10 綿貫瞬 大阪
2 100.0% 7/7 田中健介 富山
3 100.0% 7/7 狩野祐介 滋賀
4 100.0% 6/6 晴山ケビン 川崎
5 94.1% 16/17 古川孝敏 栃木
6 93.3% 14/15 細谷将司 横浜
7 90.9% 20/22 岡田優介 京都
8 90.9% 10/11 アールティ・グイン SR渋谷
9 90.9% 10/11 城宝匡史 富山
10 90.9% 10/11 金丸晃輔 三河

次はフリースロー。Bリーグが発表する成功率ランキングでは、10本中10本の綿貫瞬(大阪)、7本中7本の田中健介(富山)と狩野祐介(滋賀)、6本中6本の晴山ケビン(川崎)の4人が100%でトップに並んでいる。では最も多くのフリースローを決めているのは誰だろうか。これは新潟のダバンテ・ガードナーで27本。ガードナーは最も多い36本のフリースローを試投した選手でもある。

攻守の切り替えのスピードで勝負する三遠ネオフェニックスのゲームメークを任された鈴木達也は、アシストという数字で結果を残している。

アシスト/AST

順位 アシスト AST/TO 選手名 チーム
1 28 3.5 鈴木達也 三遠
2 28 1.3 ジュリアン・マブンガ 滋賀
3 27 4.5 篠山竜青 川崎
4 25 1.9 桜木ジェイアール 三河
5 25 1.6 小島元基 京都
6 24 2.2 広瀬健太 SR渋谷
7 23 2.6 五十嵐圭 新潟
8 23 1.9 ラモント・ハミルトン 琉球
9 22 1.8 富樫勇樹 千葉
10 20 1.4 ディアンテ・ギャレット A東京

アシストでは滋賀のマブンガと三遠の鈴木達也が28でトップ。以下、川崎の篠山竜青が27、三河の桜木ジェイアールと京都の小島元基が25と続く。もっとも「アシストの逆」の指標とも言えるターンオーバーの数を比べてみると、鈴木の8に対してマブンガは21で、パスの出し手という意味では鈴木が上。この点では本職のポイントガードに分があるということだろう。

アシスト数が20を超える選手は10人いるが、「アシスト÷ターンオーバー」では篠山が4.5でトップ。以下、鈴木が3.5で、新潟の五十嵐圭が2.6、SR渋谷の広瀬健太が2.2と優れた数字を残している。また栃木の遠藤祐亮はアシスト数15だがターンオーバーはわずか2で、「アシスト÷ターンオーバー」は7.5を記録。また、北海道の松島良豪も18アシストを記録する一方でターンオーバーは3と優秀だ。

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