マジック時代にシャックとのデュオで活躍
昨シーズンの新人王レースを盛り上げたセルティックスのジェイソン・テイタムは、オフにレジェンドと呼ばれる選手たちに教えを請うている。セルティックスにとって最大のライバルであるレイカーズのレジェンド、コービー・ブライアントに続いて『弟子入り』を志願したレジェンドは、マジックで活躍したアンファニー・ハーダウェイだった。
現在ハーダウェイは、母校メンフィス大学バスケットボール部のヘッドコーチを務めている。同大のTwitterアカウントが、テイタムと練習する姿を投稿した。
Who got next? @Iam1Cent vs @jaytatum0
Check-up #GTG? pic.twitter.com/eG8tpd0qWp
— Memphis Basketball (@Memphis_MBB) 2018年9月15日
『ペニー』の愛称で知られたハーダウェイは、1993年のドラフト全体3位でウォリアーズから指名された後、マジックにトレードされ、当時のチームの柱だったシャキール・オニールとデュオを組んだ。細身ながらドライブから力強いダンク、アクロバティックな体勢からでもシュートを決められる身体能力の持ち主で、シャックとのデュオで1994-95シーズンにNBAファイナルにチームを導いた。シャックが1996年のオフにレイカーズに移籍したためわずか3年でコンビ解消となったが、シャックは後に、ハーダウェイとのデュオを、『ショータイム』と呼ばれた1980年代のレイカーズを支えたマジック・ジョンソン&カリーム・アブドゥル・ジャバーに匹敵していたと回想。「自分たちのことを次世代のマジック&カリームだったと考えていた。一緒にプレーしていた時は最高だった。もし俺たちが共にプレーしていたら、間違いなく1回か2回は優勝していただろう」と語ったほどだ。
その後、ハーダウェイはケガに泣かされ、NBA優勝という悲願を成し遂げられないまま2008年にコートを去った。
1年目から多彩なスキルを駆使してレギュラーに定着したテイタムは、負傷でチームを離れたゴードン・ヘイワードとカイリー・アービングに代わってプレーオフでチームを引っ張り、セルティックスはファイナル進出まであと一歩のところまで勝ち進んだ。2年目の今シーズンは、同じフォワードのヘイワードの復帰により起用法が変わる可能性はあるものの、チームは主力の一人として期待している。
テイタムは、コービーに続いて、ハーダウェイから学んだスキルをどうやって自分のプレーに取り入れるのか。新シーズン開幕が待ち遠しい。